私が一番初めに見学したのは、個浴型介護浴槽です。安心・安全性に優れ、お湯の温度や水位が選択出来るなど、療養者にとってリラックスしやすい工夫に感動しました。また、移動に負担が少ないことは、介助者にとっても有難いことだと思います。何より、介助に必要となる人数を軽減できることは、世界切ってのスピードで高齢化が進んでいるわが国の今後を支える上で、重要な要素だと思います。
しかし、人数や人手を減らせるからといって、療養者の安全を見守り観察すること、羞恥心への配慮など生身の人間でなければ出来ないことに手を抜くべきではないだろう、と考えました。現在、学んでいる看護の理念を一人一人が常に身につけるべきであると同時に、介助の人数や負担が減るからこそ、自分ひとりの責任がいかに重いかを意識しなければならない、と感じました。介助者と療養者は、「1対1」の関係性を築いていくことが今後増えていく、という意味にも捉えられました。療養者が心身ともにリラックスしていただけるよう、人柄、人間性を磨いていこうと思います。
次に、トイレや車いす、自動洗髪台などを見学しました。滑り止めの便座にすることで、摩擦係数を減らし、汗をかきにくくしたり、安楽な姿勢を保持したままで移乗ができたりと、数多くの福祉機器を目の当たりにすることができました。
人工乳房や人工補正具のリアルさには驚きました。しかし、それらを装着する方々の根本的な苦しみは、どんなに物品が良くなっても変わらないと思います。そういった科学技術の進歩をいかに生かしていけるかは、看護師の言動一つ一つにかかっているのだ、と考えました。発展していく利便性を、きちんと温かな対応で活用できる人間になりたい、と改めて思いました。