スクールライフ

2010年11月12日(金) 特別講義感想 3年生(46回生S)

 今日、デーケン先生の講演を聴き、死と生について学ぶことが出来ました。私は、終末期の患者様を2名受け持たせて頂いたことがあったため、今回の講演の内容と結びつく点がありました。

 一人の患者様はとても個性的で、ユーモアがあり、いつも冗談を言う患者様でした。もう一人の患者様は酸素を吸入し、話すことも難しい方でした。デーケン先生は、末期で入院している11 人の子供の母親の話をされました。子供たちには医師から、母親はあと数時間で亡くなるという説明を受けていました。母親は子供たちに「お酒が飲みたい」「煙草が吸いたい」と言い、戸惑いながらも家族はそれに応えました。そして、家族に「さよなら」と言い母親は亡くなりました。その後家族は、このエピソードについて「母は今まで、お酒を飲んだり煙草を吸ったことはなかった。でも、私たち、家族を最後に笑わせたかったんだろう。」と言っていたそうです。私がこの話を聞いて感じたことは、亡くなる直前になると人は、自分がʻ 死ぬʼ ということを悟るのだなということです。また、自分がʻ 死ぬʼ ということで、周りの人を悲しませたくない、迷惑をかけたくない、笑っていてほしいという気持ちが生まれるのだということです。デーケン先生が話して下さった事例と私が受け持たせて頂いた患者様には共通する点がありました。
 1人の患者様は、酸素吸入しており呼吸状態が悪く、いつ亡くなってもおかしくない状態でした。患者様は話すことも難しい状態でありましたが「明日逝くから」と一言御家族に言い、翌日亡くなりました。もう一人の患者様は、強い疼痛があり、生きる意欲が持てずにいる状態でした。しかしそんな状況の中でも、その方はユーモアがありとても個性的でした。なぜ疼痛があるのに、ユーモアのある話が出来るのか、笑えるのかが不思議でした。今考えると、患者様は疼痛というとても辛い状況の中、ユーモアのある話でその辛い状態をどうにか
和らげようと紛らわしていたのではないかと考えられました。そういった患者様の気持ちを理解し、もっと早く関われることが出来れば、より疼痛を和らげることが出来たのではないかと考えます。
 デーケン先生の講演を聴けたことは、生と死について学び、実習を振り返ることのできる良い機会となりました。生と死についての新たな考え方を学ぶことが出来たので、もう一度自分自身で生と死について考え、今後看護を提供するにあたり、多くの考えを持ち、対象となる患者様がより良い生活が送れるよう患者様の気持ちを傾聴して行っていきたいと思います。

[ 2011年01月24日 UPDATE ]
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