第37回 国際福祉機器展H.C.R.2010 見学にあたって
今回、在宅看護論・老年看護学の授業の一環として、平成22年9月29日~10月1日の間に、東京国際展示場「東京ビックサイト」で行われた国際福祉機器展に48回生(1年生)とともに参加させて頂きました。この福祉機器展は、第37回を数え、16カ国・1地域より490社が出展、20,000点の福祉機器を総合展示する、国内切ってのイベントです。
老年者・障がい者の自立生活や社会参加の促進、家庭や福祉施設で介護を支援する福祉機器の役割は大きくなっています。H.C.R.2010 では、食品・衣類から福祉車両・住宅改修機材まで様々な福祉機器と関連情報を見ることが出来ました。沢山の展示がある中、学生個々に様々な感想を抱き良い見学が出来ました。その中で、3人の学生のレポートを発表させていただきます。
在宅看護論担当
毎年行われる千葉県看護学生研究発表会の11月19日に参加校23校26課程が参加して千葉県文化会館で開催された様子を報告します。
当校は、下記の発表をいたしました。
口演発表
「失見当識、自発性低下により、セルフケア不足のある患者を支えるかかわり-長戸の意欲を引き出す4つのケアからの考察マインス」
示説発表「右手が使えないと思っていたためにADLが低下していた片麻痺のある高齢者への援助-エンパワメントへ働きかけて-」
昨年から口演発表に加え、大ホール入り口のホワイエにて、示説発表をするようになりました。各種の看護学会にてポスターセッションが為されていることを受けての取り組みかと思います。昨年は5演題だったこの示説発表も、今年は10演題と倍になり、発表方法も看護技術の実演などの工夫がみられました。
以下は聴講した2年生の感想です。
今回の多磨全生園の見学は、とても貴重な経験になりました。
まず、私はハンセン病の知識がほとんどなく、疾患名を聞いたことがあるという程度でした。見学に行くので文献を読んでみましたが、なかなか疾患の理解にはつながりませんでした。
見学して、100年の隔離・今も残る偏見や差別・患者様の受けた精神的ダメージについて知ることができました。家族のために療養所に入る辛さは、私の心に染みるものがありました。ハンセン病になり、家族の一員として認めてもらえず、家族が社会からの偏見や差別を受けないために療養所での生活を強いられる。
多磨全生園はハンセン病の療養所です。ここの入園者は「らい予防法」の隔離政策により永く世間から隔離され、人権も奪われ、偏見の目で見られてきた歴史があります。
当校では、3年生を対象に、この歴史や入園者の生活を知り人間にとっての「生きがい」を考えてもらうために、毎年見学をさせていただいています。
今年も、9月30日(水)朝5:35集合で、東京都東村山市まで行ってきました。 ハンセン病医学概論講義、園内・病棟見学、資料館見学、成田資料館館長講義と、午後4:15まで充実した見学となりました。
当校は、人間関係論や心理学など対人関係には重点をおいて教授しています。
ここでは、2年次に各領域の学習がある程度進んだ所で、それらの積み上げで各領域の特徴を生かした授業を15 時間の時間を使って行っています。
事例を提示して、小グループに分かれ、各役割(看護師役・患者役・書記2 名・進行・発表者)に分かれ、事実・考えられること・対応のポイントについて話し合います。その後、看護師役、患者役とで実演して発表をし、まとめの時間を作っています。
今回の設定は、『慢性期疾患患者の生活習慣変更と生活行動の変更が必要な患者への対応を理解する』です。
学生の感想
・患者様の言葉や表情から、口に出せない気持ちを考えながらコミュニケーションを取っていくのはとても難しかった。その患者様の疾患をみるだけでなく、周りの環境のことも一緒に考えていくことが大切だと分かった。
・不安がある患者様には、不安を取り除くことが先で、不安がなくならないと疾患に関する話はしてはいけないと思いました。話を切り出すタイミングが大切だと思いました。前回の患者様との関わりを今回に繋げて話すことで、患者様との信頼関係ができるのだと思いました。
・ただ「頑張りましょうね」とか「心配ですよね」とか、そんなことばかりを並べても、本当に患者様のためにならないんだなと思いました。指導をするにしても、患者様が受け入れられる段階になるまで、無理に指導の話をしてもいけないこともわかりました。
・患者様の気持ちを考え、患者様が悩みを打ち明けやすいような声かけをする。(学生からの一方的な指導ではダメ。)