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香取海匝地域認知症疾患医療センター

センター長ご挨拶

当院は、千葉県認知症疾患医療センター(香取海匝地区)に指定されています。現在、千葉県内の各二次医療圏にセンターが配置され、主に以下の役割を担っています。
① 認知症に関する専門医療相談
② 認知症の診断と初期対応
③ 身体合併症や周辺症状への診療
④ 医療・介護・福祉スタッフへの研修
認知症の原因として最も多いのはアルツハイマー型認知症で、全体の約3分の2を占めています。現在の医学では根本的に治すことは難しい病気ですが、早期診断や適切な治療・支援によって、進行を緩やかにし、生活を支えることが大切です。
認知症では、物忘れだけでなく、理解力や判断力、段取りを考える力などにも影響がみられることがあります。そのため、日常生活の中でさまざまな困りごとが生じることがあります。
私たちセンターは、認知症があってもできるだけ住み慣れた地域やご自宅で安心して生活を続けられるよう、多職種や地域と連携しながら支援していきたいと考えています。
認知症についてお困りの際は、かかりつけ医や市町村の地域包括支援センターを通じてご相談いただくほか、当センターへ直接ご相談いただくことも可能です。
今後も、院内各部署をはじめ、地域の医療機関、介護・福祉施設、行政機関と協力しながら、地域の認知症医療と支援に取り組んで参ります。

認知症疾患医療センター長 鈴木 陽一
2026年4月

受診のご案内

受診手順はこれまでと同様です。紹介状に診療科の記載があれば、当該科で診察します。記載のない場合は、従来通り、総合受付およびインフォメーションで相談をお受けした上で、受診科を調整いたします。
※紹介状は「認知症疾患医療センター」宛ではなく、「診療科名」の記載をお願いしてください。

  • 診断と初期対応、身体合併症への対応を終えた患者さんは、かかりつけ医の先生をご紹介し、患者さんを地域全体で支えられるよう努めます。
  • 神経精神科(紹介状が必要です。また受診には事前予約が必要です)
  • 脳神経内科(紹介状が必要です。また受診には事前予約が必要です)

アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体薬(レカネマブ、ドナネマブ)について

当院では2024年1月より、抗アミロイドβ抗体薬による治療を開始しています。
これらの薬は、アルツハイマー病の原因の一つとされる「アミロイドβ」というタンパク質に作用し、脳内への蓄積を減少させることで、病気の進行を遅らせることが期待されています。

1.対象となる方

    アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI:認知症の前段階)または軽症のアルツハイマー型認知症の方が対象となります。
    これらの薬は認知症を完全に治す薬ではなく、病気の進行を緩やかにすることを目的とした治療です。そのため、すでに認知症が進行している場合には適応とならないことがあります。
    また、検査によって脳内にアミロイドβの蓄積が確認されることが必要です。
    現在、レカネマブとドナネマブの2剤が使用可能です。


2.治療方法

    2~4週間に1回、外来で約1時間程度の点滴治療を行います。治療期間は薬剤によって異なります。 また、安全に治療を行うため、定期的にMRI検査を実施します。
    治療をご希望の方には、効果や副作用、医療費助成制度(高額療養費制度)、治療体制などについて十分に説明し、ご本人・ご家族の同意をいただいたうえで治療を開始します。
    詳細については、かかりつけ医または当院認知症疾患医療センターへご相談ください。


広報誌「こんにちは」第37号[2024年1月発行]『医療最前線』にて、認知症について特集しています。