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当院糖尿病代謝内科部長 竹村浩至医師およびアレルギー・膠原病内科部長 加々美新一郎医師が参加した医師主導治験により、シュニッツラー症候群に対するカナキヌマブの適応追加が、このたび世界で初めて承認されました

26.02.20
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当院糖尿病代謝内科部長 竹村浩至医師およびアレルギー・膠原病内科部長 加々美新一郎医師が参加した医師主導治験により、シュニッツラー症候群に対するカナキヌマブの適応追加が、このたび世界で初めて承認されました。

イラリス®皮下注射液150mgのシュニッツラー症候群への効能追加
―世界初の適応拡大の基となる成果は、医師主導治験によって示されました―

■概要:
当院および多施設共同治験として、日本人のシュニッツラー症候群患者に対するカナキヌマブ(商品名:イラリス®)の有効性と安全性を検討する医師主導治験(jRCT2051220139)を実施しました。その結果として得られた、2025年4月および10月に日本アレルギー学会の英文学術誌「Allergology International」に掲載された有効性と安全性に関する成果に基づいて、ノバルティスファーマ株式会社(以下、ノバルティス)は2025年5月に適応追加の申請を行い、2026年2月19日にシュニッツラー症候群への効能追加の承認を取得しました。

竹村医師および加々美医師を含む研究者のコメント:
有効性が報告されている薬剤が存在し、実際に投与が必要な患者さんが目の前にいても、保険適用がないために使用できない。それならば、医師主導治験という枠組みを用いれば、薬剤を患者さんに届けることができるのではないか。その思いが、本研究の出発点でした。本研究の実施にあたっては、薬剤提供をめぐる交渉や契約、研究資金の確保、規制当局との協議など、多くの課題に直面しました。しかし、患者さんに有効な治療を届けたいという共通の思いをもった多くの方々の支えがあり、本日の適用拡大に至ることができました。一方で、なぜこの薬剤がシュニッツラー症候群に有効なのか、その機序は十分に解明されていません。今後も、目の前の患者さんが示す症状に真摯に向き合いながら、その本質的な理解を目指した研究を続けていきたいと考えています。

プレスリリース_シュニッツラー症候群_260219.pdf