桜のつぼみもふくらみはじめ、初の足音が聞こえてくる季節となりました。本日は私達のためにこのような盛大な式を挙行して頂き、誠にありがとうございます。また、校長先生をはじめ御来賓の皆様より温かいご祝辞や励ましの言葉を賜り、卒業生一同厚く御礼申し上げます。
思い起こせば三年前、真新しいユニホームに身を包み、希望と不安を胸に私達は看護の道を歩み始めました。忙しい日々の中で、目の前の課題をこなすことに精一杯で、自分が看護師に向いているのか悩むこともありました。しかし、同じ辛さを分かち合える仲間がいたことで辛さも半減し、看護の道を諦めずに進むことができました。
お風呂もない、電気もガスもない大自然の中での共育キャンプは、仲間と協力することの大切さを学び、お互いの新たな一面を知る良い機会となりました。学校全体が一丸となって成功させた体育大会や彩花祭、友人達と笑い合って過ごした休み時間、どの思い出も印象深く、46回生として過ごせたことを幸せに思います。
臨地実習では、私達が体験したことのない苦しみや不安を抱いている患者様を前に、どうすればよいのか悩み、涙することも多くありました。しかし、患者様は、看護者としてまだまだ未熟な私達を温かく迎えて下さり、私達が訪室することを楽しみにして下さいました。患者様との出会いを通して、患者様が苦しいとき不安なときに傍で寄り添うこと、患者様の気持ちに心を寄せることが看護として大切であると学び、私達も看護者として、そして人として成長することができたと思います。いつも温かく見守り傍で励まして下さいました校長先生をはじめ教務の諸先生方、御指導下さいました講師の諸先生方、病棟師長をはじめスタッフの皆様、そして三年間、私達を応援し支えてくれた家族。多くの人に支えられ貴重な三年間を過ごせましたことに深く感謝致します。看護者としての道を歩き始めたばかりの私達ではありますが、学校生活で得た多くの貴重な学びをこれからに活かし、日々努力していこうと思います。
47回生、48回生の皆様、先程は温かい送別の言葉を頂きありがとうございました。出会えた仲間と励まし合い、一つ一つの課題を乗り越え、目標である看護師に向かって一歩ずつ進んでいって下さい。
終りに校長先生をはじめ諸先生方、並びに御来賓の皆様、在校生の皆様のご健康とご多幸をお祈りし、答辞の言葉とさせて頂きます。