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緩和ケア科

緩和ケア病棟理念

私たちは、かけがえのない命と向き合い、患者さんと ご家族の大切な時間を、その人らしく生きられるように支えていきます。

緩和ケア病棟入院について

余命が3ヶ月未満と推測された、がん末期の方々が、緩和ケア病棟にお入りになります。その場合、患者さん・ご家族が「病名」と「病状」について説明を受けておられることが必要になります。緩和ケア病棟への入院は緩和ケア外来にて面談の上、「緩和ケア病棟入院検討会」にて、主治医の先生も加わって協議しています。
しかし、中には高齢のためや、病状のために理解が不十分な方もおられます。ただ、そのような方であっても、緩和ケア病棟に来て良かったと仰る方がほとんどです。

緩和ケア病棟へ入院を希望される方、またがんに伴う身体症状や精神症状に対する診察については、外来を受診する必要があります。詳しくは下記の緩和ケア外来より内容をご確認ください。

緩和ケア病棟での医療内容や生活について

がん末期などの終末期とよばれる時期には、高カロリー輸液は胸水や腹水を助長し、気道分泌や尿量を増やし、体液のバランスを壊し、却って生存期間が短くなりますので、緩和ケア病棟ではおこないません。また輸血もアレルギー反応などを起こすこともあり、原則実施しません。輸液はできるだけ絞った方が、お体が楽になります。終末期のお体(がん性悪液質といいます)に合わせた、無理のない治療が必要になります。胸腔穿刺や腹腔穿刺などについても効果があるにしても一時的であり、却って体の衰弱を惹起し死を早めてしまうこともあるので行いません。代わりに症状を緩和する薬剤、例えばモルヒネなどを使うこと考慮します。

緩和ケア病棟では、心臓マッサージは実施しませんし、人工呼吸器に繋ぐこともいたしません。ご家族も一緒に生活ができますように、個室での付き添いができるようにしてあります。また、精神的な悩みに対して、緩和ケア病棟の医師や看護師、また公認心理師が控えていますのでご相談ください。

患者さんの中にはときどき、3ヶ月を超えて、病状がほとんど進まず、緩和すべき痛みなども出現しない方もおられます。そのような場合には、ご自宅への退院や他の施設への転院などを調整させていただく場合もあります。また緩和ケア病棟では、体調をみて、できるだけ、外出や外泊をしていただけるようにしています。

ボランティアの方々が、お茶会やコーラスの会など催しています。患者さんとご家族にとってほっとできる環境を提供していきます。
緩和ケアについて、何かわからないことがありましたら、病院の相談室などにご相談ください。緩和ケア病棟にて、痛みなどの苦痛が緩和され、意義のある日々を送ることが出来ますようにと願っています。


  • アンサンブルコンサート

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