緩和ケアセンター

緩和ケアセンター基本理念

私たちは、命を脅かす病に苦しんでおられる方々の苦痛を緩和します。

緩和ケアセンター運営方針

  1. 患者さんの人権と尊厳を守ります
  2. 専門職が協働し全人的ケアを行います
  3. 患者さんの安全を守り、出来る限り希望に添った環境を提供します
  4. 患者さんのQOL向上を目指し、地域連携を行います

がん早期からの緩和ケア

「緩和ケア」はホスピスや緩和ケア病棟を中心に発達してきました。当院でも1999年5月に20床の緩和ケア病棟が設置され、その役割を果たしています。「緩和ケア」という言葉をがんとの闘病の末に治療を断念して、最期に苦痛を除去する「ケア中心の何もしない医療」と考えている患者さん、ご家族の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 がんの治療が終わってから緩和ケアを実施するのではなく、がん治療の初期段階から緩和ケアを同時に行います。
 身体の痛みや痛み以外の症状、気持ちの辛さを緩和し、ご家族にも安心していただけるように支援を行っています。

ごあいさつ

 はじめまして。緩和ケア科主任部長の小早川晶です。
 2016年1月に当院に赴任しました。緩和ケア病棟の専従医師です。がんによる苦痛をできるだけ和らげる働きをしています。 私が緩和ケアの仕事に携わってから20年が経過しました。最初の頃はがんの末期の方々へのケアは、「ターミナルケア」と呼ばれていました。その後、次第にがん末期の方々だけでなく、がんに羅患した早期からの苦痛をも和らげる「緩和ケア」という名称に変化していきました。

 がんと診断されたとき、体だけでなく、心も痛みます。そのようなときに話を聞いてくれるとありがたいという声を耳にします。当院では、がん治療中から、心と体の痛みを緩和する取り組みが「緩和ケアチーム」によってなされています。いわば、早期からの緩和ケアと、病気が進行し、次第に末期がんになったときの症状緩和をどちらも行えるようにしていきたいと思います。

 緩和ケアでは、ケアの対象になるのは、病気に羅患している患者さんだけではありません。ご家族もまた同じように苦しみ、悲嘆にくれます。そのような方々にも私たちのケアを届けたいと思います。 緩和ケア病棟に入られる方に、不要な検査を実施したり、無理な延命治療を施したりはしません。病気の本体はもはや治すことはできませんが、痛みや不安などの苦痛をできるだけ和らげ、ご家族共々ほっとできる環境を提供します。

緩和ケア科 主任部長 小早川 晶

緩和ケアセンターについて

 2016年4月から、当院に「緩和ケアセンター」が設置されました。
 主にがん患者さんの検査、診断、治療がなされる早期から、緩和ケアセンターの「緩和ケアチーム」が関わることにより、がんの告知に伴う不安やがんによる痛みなどの苦痛を早期から緩和することができるように、サポートしています。
 がんが進行し、次第にがん性疼痛などの苦痛が増し、がんによる衰弱のため自宅での療養が困難になれば、緩和ケアセンターの「緩和ケア病棟」での療養が勧められます。
 「緩和ケア病棟」では、専従の医師・看護師が毎朝のカンファレンスと回診を通して、患者さんの日々変化するがん性疼痛などの身体的苦痛や不眠、不安、焦燥感などの精神的、心理的な苦痛を捉え、それを和らげています。また看病を続けているご家族へのケアも提供しています。
介護浴槽が設置されており、患者さんは久しぶりに入浴できたと喜んでいます。談話室もあり、お茶会などを催しています。患者さんやご家族にホッとくつろいで頂けるようにしています。
また、自宅への外出や外泊をサポートしていますし、症状が緩和され、自宅への退院や自宅近くの施設への転院等を実現している方もおられます。 病状が進行し、いよいよ癌末期となれば、ご家族による看取りが可能です。
 このように「緩和ケアセンター」には、「緩和ケアチーム」と「緩和ケア病棟」 があり、お互いに連携しています。「緩和ケアセンター」を有効に活用していただけますように願っています。

緩和ケア科 小早川晶