学習・実習について

最後の共育キャンプ

当校が、群馬パース大学保健学部看護学科教授、高木タカ子先生に指導していただくようになって、今年で9年目を迎えます。キャンプ場は群馬県嬬恋にあって、キャベツ畑の広がる高原です。蒸し暑い旭と違って、爽やか~なのですが、行った人なら知っている
高木先生のキャンプの特徴
① 参加者全員テント生活である(引率教員もです)
② プログラムは天候に左右されない(キャンプ場には避雷針があるので、雷雨でも外で活動します)
③ 3食とも自炊である  など、など

 7月26日(土)~29日(火) までの 3泊4日
 1年生 60名と、引率教員5名(河合、大島、伊良部、杉谷、穴澤)
 キャンプ委員のもと、班長・副班長・食事係・備品係・レクファイヤー係・記録係・保健係・環境で組織を形成。以下のプログラムを頑張ってきました!!

<キャンプ プログラム>
【1日目】 :  6:00 旭出発
13:00 キャンプ場着 開校式 テント設営 夕食 歓迎ファイヤー 反省会
22:00 就寝
【2日目】 :  4:30 起床 朝食
 7:00 朝礼 登山(昼食・おべんとう)
14:00 キャンプ場着 模擬店(夕食) オリエンテーションファイヤー 反省会
22:30 就寝
【3日目】 :  5:30 起床 朝礼 朝食
 9:00 オリエンテーリング(昼食・おべんとう)
13:00 キャンプ場着 入浴 夕食 大キャンプファイヤー 反省会
22:20 就寝
【4日目】 :  5:30 起床 朝礼 朝食
 9:00 撤収作業 閉校式
14:00 キャンプ場出発(昼食・おべんとう)
20:30 旭着 


               ~学んだこと!~

46回生 馬場友里恵

キャンプに参加するにあたって、自分が立てた目標は「みんなで楽しくキャンプをして、グループメンバーの新しい良い一面や、自分の新しい一面を見つけること」でしたが、キャンプに行って思ったことは、何か1つのことを目標をもってみんなで成し遂げることは、すごくチームワークが深まるということでした。私達の班は、誰一人として人任せや怠ける人が居なくて、みんなが自主的に動いていたけれど、最初はちょっとぎこちなかった。それは、いつも一緒に居ない人と作業をしているからだった。しかし最後の方はみんなで楽しくできたし、自分が大変そうにしていると手伝ってくれたりと、みんなの優しさにふれることができました。一番びっくりしたのは、班長が意外に声をかけてみんなをまとめていったことです。それから遠慮がちな子や、自分から言えない子も居るので、自分が気付いて声をかけて、不公平がないようにすることが大切だと思いました。そしていろいろな人がいるから、決め付けたりしてはいけないと学びました。

班としての私の目標は「みんなと協力すること、その中で自分の居場所を見つけること」でしたが、自分のやるべきことや、何かできることはないか、考えて自主的に動いていたので自分はグループの中で、きちんと役割は果たせていたと思います。でも最初のほうは、やることを見つけると他の人にやってもらうのも面倒だからと自分でやったりしていて、自分の負担が大きかったです。2・3日目からは、やることがない人に仕事を依頼することができたので、効率良く全員が動けるようになったし、それによってみんなが仲良くなれたと思います。

食事係としての私の目標は「おいしく、早く、みんなで作る」ということでした。最初は時間配分もうまくできず、量も多く作ったりということがあったので、失敗を踏まえて、役割分担を食事係が中心に事前に決めて作業に入ったり、量も調節したりできるようになり、良かった時は全班で一番早く食事をすることができて、日々改善できていたと思います。それから、人に何かを頼む時や、自分が間違った時などは、ちゃんとその人に素直に謝ったり、感謝したりすることができたので、みんなで楽しくでき、最後の方は本当に変わったなあと、自分でも実感することができました。


46回生 嶋田佑美子 

キャンプに行く前とはキャンプ中に自分の目標が変わり「成長できるキャンプにする。団結して、嫌な気持ちになる人がいないように行動できる」にしました。それは、4日間過ごしていく中で、良い所・悪い所がそれぞれやっぱり見えてきて、「反面教師」ではないけれど、そういう所を考えて、自分自身が気をつけていけるようにしていこうと思ったからです。
自分のやるべき事だけではなくて、自分から動いていくこと、それが大切だと思いました。自分は今までリーダーシップをとってきたことがなく、でも係が主体的になって動かなければいけない時もあったし、オリエンテーリングでは実際にリーダーになってみて、帰りの時間が時間通りに着けなさそうですごく焦ってしまい、メンバーに迷惑をかけたと思いました。でもみんなが一緒に頑張ってくれて時間通りに着いたし、さらに2位になれたことが嬉しくて、みんなで協力することの大切さと気持ち良さがわかったと思います。私もみんなに良い気持ちになってほしいと思いました。

班としての私の目標「5分前行動」は、一番自分ができていなかったかな、と思いました。食事という大切なことの責任があったにもかかわらず(食事係)、次の予定時間を気にすることができず、5分間があっという間に過ぎて、逆に遅れてしまって迷惑をかけたり、ご飯をゆっくり食べさせて挙げられなかったりで、本当に時間って大切で、すぐ過ぎていくもので貴重なものなんだな、ということがわかりました。看護の中でも時間はとても大切なもので、5分前行動はこれからも常に気に掛けていこうと思った。「班のメンバーと協力する」という目標は、段々と日にちが過ぎていくにつれて、守れたかなと思った。
最初は「どうして」や「こんなことまで…」と思っていたりして、本当に全く協力的ではなかったと思います。でも、自分がやらないことによって、時間が遅れていくことはすごく嫌で、「やらなきゃいけない」ことに気付かされました。4日目は、みんなで前日に「頑張って明日は一番点呼を目指そう!」と言って、それが本当に出来たことが凄く嬉しかったです。「やらなきゃいけない」ということも確かにあるけれど、「みんなのためにやろう」と思えたこと、褒められたいし、おいしく食べてほしいから頑張ろう、と思えたことは、自分の中での一番大きな成長だと思いました。この気持ちを大切にして、これからも頑張っていきたいと思いました。


               ~まとめ~

指導者・高木タカ子先生は、今まで42年間、多くの看護学校の学生を指導されていらっしゃいましたが、看護学生を教育されるキャンプは、今年の、旭をもって最終とされる決意をなさいました。体力的にも厳しさを感じておられ、先生は「充分やりました」と満足げにおっしゃいました。

キャンプに人生を懸けていらしたと言っても言い過ぎではないような方が終止符を打つ。共に歩まれたカウンセラーさん達が大勢集まりました。学生たちもその意味を肌で感じ取り、この場・この時を共に過ごせる光栄を味わいました。厳しい体験の内に喜びを見出した学生たち。学びは、その体験の中から生まれたものです。

また、吉田校長先生は高木先生の功績に対し、大きな感謝状を送られました。高木先生は、「思いがけないこと」と言って喜んで受け取ってくださいました。また、学生は手作りで先生のゼッケンを送りました(教員も少し参加)。
高木先生は、そういった人たちの心を受け取ってくださる優しい方だと、今回の引率でひしひしと感じました。当校の卒業生でない看護師さんでも、高木キャンプを体験した方が何人か当院にいらっしゃると聞きました。先生はお元気です。また、いつの日か、会えると良いですね。

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[ 2009年12月21日 UPDATE ]
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