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腎臓内科

スタッフ

役職 氏名 学会資格等
副院長
腎臓内科部長
透析センター部長
宮内義浩 日本腎臓学会認定指導医
日本腎臓学会認定専門医
日本透析学会専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
院長補佐
透析科部長
透析センター長
渡邊隆 日本透析学会指導医
日本透析学会専門医
腎代替療法専門指導士
日本内科学会認定総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
腎臓内科主任医員
髙橋聖彦 日本内科学会認定総合内科専門医
腎臓内科医員 鈴木隆  
安西幸之助  
古田皓啓  
内科顧問
透析センター顧問
附属看護専門学校長
伊良部徳次 日本腎臓学会認定指導医
日本腎臓学会認定専門医
日本透析学会指導医
日本透析学会専門医
日本急性血液浄化学会認定指導者
日本救急医学会救急科専門医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
腎臓内科非常勤医師 藤野文孝  
三村卓  

概要

 腎臓内科は1999年4月に増床し、1号館5階に49床の病棟と1号館4階と6階に合計155床の2つの透析センターで構成されている(看護単位は、病棟と透析センターの2単位)。
 病院は週休2日だが、透析センターは、年末年始も含め、日曜日以外は平日同様の体制で稼働している。

診療内容

 当セクションは、千葉県の東部地域および茨城県の鹿行地域における腎疾患の拠点として、多数の腎関連の患者さんが紹介されてくる。原発性腎疾患(急性/慢性の腎炎やネフローゼ症候群)、膠原病や糖尿病など全身性疾患に伴う腎障害、高血圧、水・電解質異常、尿路感染症、急性・慢性の腎不全、透析患者の合併症、各種血液浄化法を要する疾患、およびこれらの周辺疾患を扱っている。

 腎疾患に対し、ここ10年は年48-77例の腎生検を施行、診断治療に役立てている。IgA 腎症については耳鼻科と連携し、扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法も施行している。また、近年増加傾向である血液疾患による腎障害に対し血液科とタイアップして診療するとともに、腎病理におけるIgG分画や軽鎖の染色が強化された。

 慢性腎不全における透析導入患者は80-100名/年であったが、ここ4年は100名を越している。また、透析センターの維持透析患者数が腹膜透析と血液透析を合わせ、400名前後おり、国内でも有数の規模を誇る総合病院の透析センターとなっている。

 透析患者の高齢化に伴い合併症が増加しているが、合併症にはブラッドアクセスのトラブルを始めとする透析関連の合併症と共に、虚血性心疾患・悪性腫瘍・感染症・閉塞性動脈硬化症などを始めとする様々な合併症があるが、総合病院としてのメリットを生かし、各科と連携しその治療に当たっている。特に近年では循環器科による下肢末梢血管障害に対する血管内治療や、通院透析患者の運動療法など積極的に行っている。なお、2021年度には、透析患者のコロナ感染症に対し、入院または通院での管理ができる体制を構築した。

 血液浄化領域では、血漿交換療法はもとより、白血球除去療法や腹水濾過濃縮再静注 法(CART)などあらゆる血液浄化法が可能となっている。また、2015年度には、末梢血幹細胞移植のための細胞採取を血液内科病棟から透析センターで施行するように変更し、軌道に乗せた。また、2021年には、レオカーナⓇによるLDL吸着も可能となった。2014年に入り、移動装置によるICUでのHDFを施行していたが、透析センターでのOnline HDF の施行も可能となったが、2020年度にはすべての透析装置の入れ替えが完了し、Online-HDFとIntermittent-HDFが本格的に稼働している。

 医療の質を保つべく、クリニカルパスの導入にも積極的に取り組み、現在、透析導入・ブラッドアクセス作成・シャントPTA・透析患者の心カテーテル検査・透析患者のTAE・腎生検・CAPD腹膜炎などのクリニカルパスが実施されているが、2019年末の電子カルテ変更に伴い改変した。

 また、2007年度より保存期腎不全に対する指導として透析外来看護スタッフと協力し て食事指導、生活指導、療法選択などを行う外来指導を立ち上げた。さらに、2007年度 より透析領域では近隣の透析クリニックと地域連携パスの作成を開始、また、慢性腎臓病(CKD)の概念が普及するに伴って近隣からの紹介患者が増加してきており、地域連携を踏まえた保存期CKDの管理システムも模索中である。なお、療養指導士の養成に対しても力を入れている。

 さらに、透析領域では大規模センターの特性を生かし、創薬に対する貢献として治験や臨床研究を積極的に受け、実施している。

 

 以上、腎疾患の診断・治療・長期管理、腎臓移植関連以外の腎不全治療および合併症の管理を一貫して行えるシステムが構築されている。

 なお、医師については、2017年度に常勤3名に減ったが、2018年度に1名、2019年度には後期研修医が2名増え、診療の幅が広がっている。

受診方法

 透析の方は各施設からの紹介状が必要です。ブラッドアクセスの問題は透析センターへ直接TELにて確認してください。合併症などについては当該科へ直接受診となります。
 透析以外の腎関連疾患についても、原則かかりつけ医の紹介状を持参ください。新患は原則火曜日、水曜日、木曜日です。なお、緊急例については土日も含め、救急などにて随時受け付けます。なお、腎臓移植関連は管理しておりません。

診療実績 (1/1~12/31)

入院患者

  2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
腎疾患 285 304 287 295 281 276 266 333 357 322 322
透析関連 347 293 234 224 255 229 197 207 277 307 345
その他 31 27 62 73 71 62 18 4 0 0 9
663 624 583 592 607 567 481 544 634 629 676

腎生検数

  2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
件数 74 55 48 49 54 72 49 75 77 55 74

透析導入患者数

  2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
件数 94 89 88 130 97 90 107 108 108 128 117

年末透析患者数

  2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
年末HD 439 422 402 423 409 405 390 392 391 404 396
年末CAPD 23 19 17 16 14 10 10 10 8 6 4
462 441 419 439 423 415 400 402 399 410 400

血液透析以外

(単位:件)

  2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
血液濾過(HF) 116 131 46 85 89 54 35 1 0
血液濾過透析(HDF) 156 195 256 317 176 0 0 0 0
Online-HDF     26 298 496 764 1,825 15,714 51,176
I-HDF               3,433  
持続血液濾過透析
(CHDF)等
274 377 533 616 648 637 549 645 1,533
血漿交換(PE) 15 4 3 57 7 23 26 44 101
二重濾過血漿交換(DFPP) 14 19 31 56 31 40 25 28 52
血液吸着(PA) 3 0 2 3 12 9 18 11 41
LDL吸着                 34
直接血液灌流(DHP) 0 1 0 0 0 0 0 1 0
エンドトキシン吸着
(PMX-DHP)
16 28 33 28 23 33 15 13 34
白血球除去
(LCAP/GCAP)
29 24 54 38 75 36 36 10 13
腹水濾過濃縮再静注法
(CART)
0 0 15 4 2 3 5 3 6
末梢幹細胞採取
(AU/AL-PBSCH)
      13 15 9 23 25 43

アクセス

  2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
内シャント(AVF) 103 108 111 107 98 121 125 128 149 148
グラフトシャント
(AVG)
6 2 0 3 3 2 7 9 26 18
上腕動脈表在化 43 43 67 41 56 42 34 29 37 42
その他 8 12 5 12 6 7 9 24 23 15
計(件) 160 165 183 163 163 172 175 190 235 223

シャントPTA

  2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
PTA(件) 112 98 116 106 98 122 109 133 210 263
うちエコーガイド下           0     26 121