TQMセンター

「医療の質と経済性に関する実態調査」と個人情報保護法および倫理指針改正について

医療の質指標

A.病院全体の指標-1

患者満足度調査

指標の説明 当院は年に1度、外来・入院患者さんの満足度調査を行っています。
受けた治療の結果、入院期間、安全な治療に対する患者さんの満足度をみることは、医療の質を測るうえで直接的な評価指標の重要な一つです。
ここでは病院全体に関する満足度として、「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問で「満足、やや満足、どちらともいえない、やや不満、不満」の5 段階評価で、満足・やや満足 の数を集計して掲載しました。
算出法 2016年6月に行った外来・入院患者満足度アンケート調査の結果から抜粋
当院の対応 満足度は入院、外来とも概ね80%台でした、これは全国の同規模の病院とほぼ同様の結果です。
外来・入院の様々な点をアンケートの対象として、病院全体の質改善、患者さんの満足度向上につながるよう、努力していきます。

患者満足度調査(入院)

患者満足度調査(外来)

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B.救命救急の指標

1. 救急車の応需率

指標の説明

当院は一次〜三次救急すべてに対応する病院として24時間365日救命救急センターをオープンしています。一方周辺病院が診療制限をするなどの影響で当院に救急患者が集中する傾向が年々強まっています。
救急の場面では満床、手術受け入れ不能状況や近隣病院受診が適切と判断した場合などに、心ならずも受け入れをお断りすることがあります。
応需率は救急車受け入れ要請に応需できた比率を示しています。
算出法 分子;救急車受け入れ台数
分母;救急車受入要請件数
当院の対応 できるだけ多くの救急患者を受け入れられるようスタッフ・設備・地域との連携体制の充実を図っていきます。

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C.医療安全に関する指標

1.転倒・転落発生率

指標の説明 入院患者さんの転倒・転落は、治療不要な軽症から緊急治療を要する重症まで様々な程度があり、機能障害の悪化、入院期間延長、医療費の増加などを招く場合があります。
この指標はできるだけ0に近いことが望まれる指標ですが、事故を繰り返さないよう発生時に必ず報告をして原因を分析し、予防対策を検討していく姿勢が重要です。
算出法 分子;転倒・転落のインシデントレポート提出数
分母;入院述べ患者数
(パーミル); 1000分の幾つであるかを表す語。千分率。1パーミルは1000分の1を表す。
当院の対応 転倒・転落患者率は入院1,000名あたり1人台で経過しています。
日本病院会の他の病院と比較しても低い数値ですが、更に0に近づくよう努力していきます。

転倒・転落発生率グラフ

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D地域医療連携に関する指標

1.紹介率・逆紹介率

指標の説明 紹介率とは、他の医療機関から紹介されて来院した患者の割合です。一方、逆紹介率とは、他の医療機関へ紹介した患者の割合です。
症状が軽い場合は「かかりつけ医」を受診し、そこで必要性があると判断された場合に当院を紹介受診する、そして治療を終え症状が落ち着いたら、「かかりつけ医」へ紹介し、治療を継続または経過を観察する、これを地域全体として行うことで、地域の医療連携を強化し、切れ間のない医療の提供を行います。
つまり紹介率・逆紹介率の数値は、地域の医療機関との連携の度合いを示す指標です。
算出法 分子;紹介状を持参して受診した患者数(紹介率)
分子;他の医療機関へ紹介状により紹介された患者数(逆紹介率)
分母;初診患者数

紹介率グラフ

逆紹介率グラフ

2.入院患者紹介率

指標の説明 かかりつけ医では困難な検査や治療の場合、当院に紹介状を持参し受診した患者さんが入院となった割合を示しています。
算出法 分子;入院前に紹介状を持参して受診した患者数
分母;入院患者数

3.地域医療機関サポート率

指標の説明 当院が位置する千葉県香取海匝地区にある病院・診療所などから、当院へ患者さんの紹介をした医療機関の割合を示しています。
算出法 分子;分母のうち、当院へ患者の紹介をした医療機関数
分母;香取海匝地区の、医科医療機関数

地域医療機関サポート率グラフ

当院の対応 (まとめ) 地域の他の病院やかかりつけ医の先生方と綿密に連絡を取り、連携を推進するため、登録医制度・かかりつけ医から当院の検査機器の予約・当院の診療体制のご案内、などを通じて、地域全体で患者さんの健康管理を行う取り組みを構築していきます。

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E手術に関する指標

1.手術開始前1 時間以内予防的抗菌薬投与率

指標の説明 手術後に、手術部位に感染が発生すると入院期間・入院費が増大します。手術部位感染を防ぐ対策の一つとして、手術開始前(執刀前1時間以内)に抗菌薬を投与することで予防できると考えられています。このため、手術執刀開始の1時間以内に適切に予防的抗菌薬を投与することが進められています。
算出法 分子;手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
分母;手術室で行った手術件数
当院の対応 外科・麻酔科・手術室看護師間で情報が共有され、手術前の手順に抗菌薬投与が組み込まれているため、他の医療施設と比較しても高い値が保たれています。また、1時間以内に投与されていない患者さんの調査を行い、その原因を分析することで、100%に近づけるように改善をしていきます。

手術開始前1 時間以内予防的抗菌薬投与率グラフ

2.特定術式術後24 時間(心臓手術は48 時間)以内予防的抗菌薬投与停止率

指標の説明 手術終了後の感染症予防として、従来は手術終了後数日の抗菌薬が一般的でしたが、 長期投与は耐性菌を増やすだけでなく、医療経済面からも問題視されています。手術終了後に適切なタイミング(24時間以内、心臓手術は48時間以内)で抗菌薬の投与を停止する割合を示しています。
算出法 分子;手術終了後24時間(心臓手術は48時間)以内に抗菌薬投与が停止された患者数
分母;特定術式の手術件数(冠動脈バイパス手術・そのほかの心臓手術・股関節人工骨頭置換術・膝関節置換術・血管手術・大腸手術・子宮全摘除術)
当院の対応 薬剤局や感染対策部門が協力して長期投与患者の洗い出しと確認を行うほか、クリニカルパス(病気ごとの診療計画表)を用いて、手術終了後の抗菌薬の停止を標準的治療として組み込むなどの対策を行いました。 その結果、2016年度中に停止率は上昇し全国平均を上回る程度となりましたが、今後も引き続き対策を行い、必要の無い抗菌薬の停止を図っていきます。