学習・実習について

基礎看護学実習Ⅰ-②を終えて

 前回の実習は、看護師さんに付いて患者さんへのケアをただ側で見ているだけでしたが、今回の基礎看護学Ⅰ-②の実習では直接患者さんにふれあい、ケアをしてきました。学校での技術面に対する勉強では、まだ若く皆健康な人達に対してのケアでしたが、実際の病棟では高齢者の患者が多く、ケアにとまどいました。実習は、まず清拭(せいしき:体をふくこと)から始まりました。実習が始まったばかりの頃は、汚物を見るのがとても苦手で積極的に行動に移せませんでした。しかしこの実習がきっかけで、自分の普段の生活と患者さんの生活を照らし合わせながら生活し始めました。自分が排泄したら…排便したら…と考えると、患者さんたちにも「もっと丁寧に清拭しよう」と思い始め、その時から積極的に清拭を行っています。清拭時、ある患者さんに「いつもありがとう、ごめんね」と言われました。実習が始まってまだ7日ですが、看護師という職はすごく大変ですが、本当にやりがいのある職業だな、と実感しました。

 私の担当患者のHさんは、あまり口数も多くなく頻繁に笑顔を見せる方ではありません。なので初めの頃はコミュニケーションをするのにとても戸惑いました。私が話しかけると「うん」とうなずく。この次、何の話題で盛り上げよう…とすごく考えました。実習が始まって4日目、この日からHさんのリハビリが始まりました。リハビリを側で見ていたのですが、座位を保つのも難しく立つことさえ困難でした。「晴れが好き」と言ったHさんと一緒に青い空を眺め、病棟に戻るとすごくいい表情をしていたのを覚えています。
 リハビリが辛そうだったHさんに「リハビリ辛いですか、大丈夫ですか」と尋ねると「辛いなー、でもやってみるよ」と初めて私に前向きな発言をしたので、とても嬉しくその場で泣いてしまいました。
 いつもは私が質問を問いかけるのですが、最近ではHさんの方からも質問してきてくれます。心と心が通じ合った気がして、すごく嬉しく感じます。また、コミュニケーションについても勉強できてよかったです。
 また食事介助や口腔ケアでは、全てを援助してはいけない事があると学びました。患者さんの退院後のことも考え、自分自身でスプーンを持って食事をしてもらうなど、自立できるように見守ることも援助の1つだということを知りました。残り僅かですが、患者さんの望むケアができるよう、コミュニケーションや観察をし、後悔のない思い出深い実習にしていきたいです。

[ 2010年02月19日 UPDATE ]
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