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ナイチンゲールの卵たち

旭中央病院看護学⽣
ガンバリ⽇記

〜サヨナキドリ(⼩夜泣⿃)は旭で巣⽴つ〜

第60回生継灯式を行いました

22.11.04

2022年10月31日(月)に継灯式を行いました。

長い年月を経て、医療安全などから

ナースキャップの廃止が広まり、

当校では継灯式へと名称などを変更をしました。

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(学校長式辞)

60回生の皆さん、本日は継灯式誠におめでとうございます。

従来看護師の心の拠り所としてのナイチンゲール精神を確認する儀式としてナースキャップとロウソクの灯で象徴される戴帽式がありました。長い年月を経て看護界の風景は変わり、医療安全や感染予防の観点からナースキャップの廃止が広まり、言葉とsての戴帽と現実の看護観とにズレが生じて戴帽式の廃止あるいは名称変更が進みました。このような社会の変化を受けて、学生諸君が目指す看護師像を描き確認する場、すなわちナイチンゲール精神の灯を受け継いでいく儀式として戴帽式に代えて当校では継灯式という名称に変更しました。

皆さんは入学してから半年間看護学の基礎を学び、将来看護師になる素養を身に着けたものと認定されて本日の継灯式を迎えました。3年前から続く新型コロナウイルス感染症でかなり窮屈な学生生活を強いられる側面がありますが、一方で自分自身の健康を守ることと患者さんを感染症から守ることの大切さを学んだことと思います。皆さんの学習はまだ講義中心の座学ですが、本日の継灯式を経て徐々に実習の比重が増えてまいります。2年生、3年生と学年が上がるにつれてベッドサイドで患者さんと直接相対する機会が増えてきます。様々な意見をもった人生経験豊かな患者さんと接する訳ですからコミュニケーション能力を身に着けることが交流の第一歩になります。スマホのみの情報では会話の第一歩を踏み出すことは困難でしょう。社会の動きを知るためには新聞を読み、思索を深めるためには読書する習慣を付けて欲しいと思います。

昨今、努力する姿勢を軽んじる風潮があるように感じるのは私だけではないように思います。「努力しても結果は変わらない」という風潮が蔓延っているようです。入学して間もない皆さんに、医療概論の講義冒頭で「努力は報われるという考えに対して同意できるか否か」と私が質問したことを覚えていることと思います。この質問に55%が「同意する」と答え、40%が「同意出来ない」と答えています。ある文学者が「努力する者は夢を語り、努力しない者は不満を語る」と述べています。これからの学生生活を通して努力することの大切さを皆さんに学んでもらいたいと思います。

講義、実習と毎日が忙しくなりますが自分自身の健康なくしては充実した勉強はかないません。一方で青春真っただ中です。学生生活をしっかり楽しんで下さい。友達との遊びを楽しんでください。

立派な看護師になって、病を得て不自由を余儀なくされた人々に光を届けられるような人になって下さい。そして更にキャリアアップして日本の看護界に貢献が出来る看護師になって下さい。私たちは応援しています。本日の継灯式を看護師としての将来像を深める機会とするようにお願いして私の挨拶とします。

2022年10月31日

旭中央病院附属看護専門学校

学校長 伊良部徳次

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Tel. 0479-63-8111

受付時間:8:30~17:00 / 休み:土、日、祝