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中央検査科

生理検査部門

循環機能検査

当院では循環機能検査として各種心電図検査(12誘導心電図、トレッドミル運動負荷心電図、24時間ホルター心電図、携帯型発作時心電図)、超音波検査(心臓、経食道、頸動脈、下肢動脈・静脈など)、その他の循環機能検査(血圧脈波検査、24時間自動血圧、SPPなど)を行っています。
特に心臓超音波検査は超音波検査士が中心となりスクリーニングから手術・化学療法前後の評価、各種心疾患精査まで幅広く実施しています。
また一部項目は医療機器共同利用により、近隣病院・クリニックから紹介された患者さんの検査対応も行っています。
全ての検査項目は生理検査システムにて管理し、報告書および画像データは院内どこからでも電子カルテにて参照可能となっています。
循環機能検査は循環器疾患の診断や治療方針の決定など診療を行う上で大変重要となるため、臨床検査技師と循環器医師が連携し、安全・迅速で精度の高い検査をめざしています。

呼吸機能検査

肺の状態や機能を調べる検査室で、スクリーニング検査として肺活量・努力性肺活量を行なっており、肺活量は換気機能、努力性肺活量は主に気道病変やCOPD、間接性肺炎等の診断に役立ちます。精密検査として不均等分布、肺拡散能、機能的残気量を測定し、末梢気道や肺胞レベルの病態の把握、胸郭の異常などを臨床へ提供しています。また、喘息専門外来では、スクリーニングに加えて喘息の原因の1つである好酸球性気道炎症を反映する呼気NOと呼吸抵抗も行なっています。

心臓リハビリテーション検査CPXは、医師、臨床検査技師、リハビリ技師と連携をはかりながら行なっています。検査結果は生理システムにより一元管理されています。

脳・神経機能検査

脳波検査室は中枢神経から末梢神経および筋肉における機能検査を担当しており、脳波検査、誘発電位検査(ABR、SEP、VEP)、筋電図検査(神経伝導速度、反復刺激など)から、熱画像検査、めまいやふらつきの検査として平衡機能検査(重心動揺検査、電気眼振図検査)や睡眠時無呼吸症候群の検査として睡眠ポリグラフ(PSG)など多岐にわたる検査を行っています。また耳鼻咽喉科外来での聴力検査と予防医学研究センターでの無散瞳眼底撮影を行っています。電子カルテから診断情報システム(PrimeVita)を介して直接脳波波形の参照編集と判読レポート作成が可能となっています。

超音波検査

超音波検査室は、超音波検査士が中心となり各科担当医師と連携をとりながら、腹部超音波検査(肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈・消化管など)、表在超音波検査(甲状腺・乳腺・リンパ節・皮膚科領域)、血管超音波検査(頸動脈・透析血管など)をスクリーニングから精密検査に至るまで行い、迅速で的確な超音波検査をめざしています。至急検査は、即日に施行しています。また、近隣の先生方から紹介して頂いた患者さんの検査も当院の診療科を通じて対応をしています。生理検査システムによる患者さん情報と超音波画像は一元管理されており、電子カルテからの参照を可能とし、臨床診断へ情報提供を行っています。