呼吸器外科

「肺がんと言われたら」 予防・診断・治療
手術を中心とした解説

2011年12月17日に開催された第39回市民健康講座(「肺がんについてー手術を中心としたお話ー」 於:旭中央病院しおさいホール)での内容に加筆したものです。また記載してある内容は一般的な肺がん治療の概略について説明したものであり、実際の診療内容は患者さんごとの事情に合わせて変更されることもあることをご了解ください。

肺がんの疫学

日本人のがん   肺がんの罹患年齢    たばこと肺がん

禁煙のすすめ   禁煙の治療について:禁煙外来

検診をうけましょう

肺がんの予後   肺がん検診について

肺がんの治療

外来の流れ       肺がん治療の決定する要素   組織型

病期          肺がんの検査         体力の評価

肺がん治療の選択肢   病期別治療方針        肺がんに対する手術療法

入院の流れ

手術説明           麻酔科説明          術前訪問

手術当日の流れ        麻酔の流れ:硬膜外麻酔    麻酔の流れ:全身麻酔

手術の流れ:審査胸腔鏡    迅速病理診断とは       術後説明

手術当日の夜の流れ      検査(採血、レントゲン)   手術翌日のリハビリ

食事             ドレーンの抜去        硬膜外カテーテルの抜去

退院説明            退院後の初回外来      術後補助化学療法

手術後の外来通院について    入院費用について      原発性肺がん手術症例数

胸腔鏡手術について      胸腔鏡手術で用いる道具    胸腔鏡手術の年次推移

患者さんのサポート体制

がんのチーム医療      チェストカンファレンス    集学的治療

クリニカルパス       患者図書室 ほすぴたるひろば -みんなの医療情報AからZまで-

がん相談支援センター    緩和ケアチーム        がん患者サロン

セカンドオピニオン

まとめ


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肺がんの疫学

日本人のがん

3大疾病という言葉が聞かれたことがあるでしょうか。3大疾病とは「がん」、「心疾患」、「脳血管障害」のことです。いずれも日本人に多い病気です。


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1981年以来、日本人の死因の第一位は「がん」となっています。また近年は「がん」で亡くなる方が急速に増加しています。


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平成22年人口動態統計によると、日本国内における1年間の死亡総数は119万7012名であり、そのうち悪性新生物(がん)による死亡は35万3499名となっています。すなわち日本人の3人に一人はがんで亡くなっているのが現状です。


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2009年の部位別がん死亡数について男性では第1位が肺がん、第2位が胃がん、第3位が肝臓がんとなっています。また女性では第1位が大腸がん(結腸がんと直腸がん)、第2位が肺がん、第3位が胃がんとなっています。男女を合わせた総数では第1位が肺がん、第2位が胃がん、第3位が大腸がんとなっています。肺がんによる死亡は6万9813名を占めており、悪性新生物(がん)による死亡の第一位となっています。

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また近年肺がんによる死亡は急速に増加しています。


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肺がんの罹患年齢

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2006年地域がん登録全国推計値によると男性、女性とも肺がんは高齢者ほど人口10万人あたりの罹患率が高くなっています。すなわち、肺がんは高齢者の病気であるといえます。
これから高齢化社会になるに従い、さらに肺がん患者さんが増加することが予想されます。

[Matsuda T, Marugame T, Kamo KI, Katanoda K, Ajiki W, Sobue T; The Japan Cancer Surveillance Research Group. Cancer Incidence and Incidence Rates in Japan in 2005: Based on Data from 12 Population-based Cancer Registries in the Monitoring of Cancer Incidence in Japan (MCIJ) Project. Japanese Journal of Clinical Oncology 2011;41:139-47.]


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たばこと肺がん

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肺がん患者さんのうち男性では70.4%、女性では26.3%が、本人の喫煙に起因すると推定されています。
[Sobue T, Suzuki T, Fujimoto I, Matsuda M, Doi O, Mori T, Furuse K, Fukuoka M, Yasumitsu T, Kuwahara O, et al. Case-control study for lung cancer and cigarette smoking in Osaka, Japan: comparison with the results from Western Europe. Jpn J Cancer Res 1994;85:464-73.]

肺がんが高齢者の病気である理由の一つは以前の高い喫煙率があります。1966年(昭和41年)当時の男性の喫煙率は83.7%、実に5人に4人以上の男性が喫煙していました。長年タバコを吸っていた方が高齢になり肺がんに罹患されていると考えられます。


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たばこの箱には警告表示が記載されています。ヨーロッパでは「喫煙者は、早死にします」とはっきりと明記されています。


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たばこを吸っている男性は、たばこを吸わない男性に比べて肺がんのリスクは約4.4倍高くなります。またたばこを吸っている女性は、煙草を吸わない女性に比べて肺がんのリスクは約2.8倍高くなります。
[Wakai K, Inoue M, Mizoue T, Tanaka K, Tsuji I, Nagata C, Tsugane S; Research Group for the Development and Evaluation of Cancer Prevention Strategies in Japan. Tobacco smoking and lung cancer risk: an evaluation based on a systematic review of epidemiological evidence among the Japanese population. Jpn J Clin Oncol 2006;36:309-24.]

また1日当たりの喫煙本数、喫煙年数、喫煙開始年齢が若いほど肺がんリスクが高くなります。
[Hara M, Inoue M, Shimazu T, Yamamoto S, Tsugane S; Japan Public Health Center-based Prospective Study Group. The association between cancer risk and age at onset of smoking in Japanese. J Epidemiol 2010;20:128-35.]

本人がたばこを吸わない場合でも、周りに喫煙される方がいて、その煙を吸い込んでしまう環境(受動喫煙)は危険因子の一つになります。


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禁煙のすすめ

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禁煙により肺がんリスクが低下します。禁煙年齢が若いほど禁煙の効果が大きくなります。禁煙者は喫煙継続者に比べてリスクが低下します。またリスクの低下は禁煙後の年数とともに大きくなります。
[Wakai K, Marugame T, Kuriyama S, Sobue T, Tamakoshi A, Satoh H, Tajima K, Suzuki T, Tsugane S. Decrease in risk of lung cancer death in Japanese men after smoking cessation by age at quitting: pooled analysis of three large-scale cohort studies. Cancer Sci 2007;98:584-9.]
すなわち今現在タバコを吸っている方でも若いうちに禁煙し、以後タバコを吸わない期間が長くなれば肺がんリスクは十分に低下させることができます。

また、喫煙は肺がん以外のがんのリスクを高めます。
気管支に慢性的な炎症を起こし(慢性気管支炎)、肺がしだいにこわれていく(肺気腫)ため、呼吸困難をひきおこします。そのほか動脈硬化のため虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳梗塞などの重大な病気になりやすくなります。また胃十二指腸潰瘍、歯周病になりやすくなります。


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購入するタバコの半分以上は税金です。喫煙をする方は自らの寿命を縮めながら国に奉仕をしているといえます。


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禁煙の治療について:禁煙外来

たばこをやめたいがなかなか実践できない人には禁煙外来があります。禁煙外来ではお医者さんが禁煙のお手伝いをします。禁煙外来は主にカウンセリング、薬物療法(お薬による治療)、行動療法(タバコを吸いたいという気持ちへの対処法を身につける)から成り立っています。施設によっては保険診療が可能な病院や診療所があります。詳しくは各施設にお問い合わせください。


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検診をうけましょう

肺がんの予後

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肺がん患者さん全体の5年生存率は16%程度と不良です。
[Jemal A, Siegel R, Ward E, Hao Y, Xu J, Thun MJ. Cancer statistics, 2009. CA Cancer J Clin 2009;59:225-49.]


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肺がんは症状なく進行し、発見された際には脳・骨・肝臓・副腎などへの遠隔転移を伴っていることが多く、肺がん患者の約4割が臨床病期IV期で発見されています。このような患者さんは化学療法(抗がん剤)の適応となりますが、治療成績は不良です。


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肺がん検診について

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それゆえ肺がんの早期発見が大事です。
ガイドラインでは肺がん検診は有効とされています。
男女ともに、40歳以上は年に1回、肺がん検診を受けましょう。


肺がん検診の対象者は40歳以上で年に1回となっています。
主な検診内容は問診、X線検査です。またハイリスクの人は肺X線検査と喀痰細胞診の併用となっています。
ハイリスクの人とは「50歳以上で、喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人。もしくは40歳以上で6ヶ月以内に血痰のあった人」のことを示します。

肺がん検診の検査結果は、検査後10日〜1ヶ月ほどで主に文書で通知されます。


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旭市では毎年9000人前後の方が肺がん検診を受診されていますがまたまだ十分な受診率とはいえません。皆さんすすんで検診を受けましょう。


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肺がん検診を受けられる場所と問合せ先:
千葉県ホームページ がん検診の推進について

http://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/gan/kenshin/index.html

もしくは、
各地方自治体(都道府県、市町村、特別区)
市区町村役場、保健所にお問い合わせください。


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肺がんの治療

外来の流れ

問診・診察
外来ではいくつかご質問をさせていただきます。
・症状(いつからどのような症状があるか)
・たばこをすっているか
・ほかに治療中の病気やこれまでに患った病気があるか
・内服されているお薬
・お薬や食べ物のアレルギー
・身内の方で病気をされた方がいらっしゃるかどうか
・普段の生活(お仕事や体を動かす活動をされているかどうか)

肺がんで見られやすい症状
・ 咳
・ 呼吸苦
・ 血痰
・ 嗄声(声がかれる)
・ 胸痛
・ 胸以外の痛み
・ 神経症状(頭の症状、もしくは末梢神経の症状)
・ 体重減少
・ 食欲の低下
・ 全身倦怠感

診察では聴診のほか、首のリンパ節が腫れていないかどうかを確認します。


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肺がん治療の決定する要素

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肺がんの治療にあたって重要な要素は組織型、病期、体力の3つです。


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組織型

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組織型とは顕微鏡検査(病理診断)による肺がんの分類のことです。肺がんは顕微鏡検査(病理診断)により大きく4つに分類されています。病理診断は病理専門医により行われます。肺がんは大きく腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんの4つに分類されています。
肺がんの約13%を占める小細胞がんは進展が早く、また抗がん剤や放射線への感受性が高いことからその他の肺がんとは区別されています。腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんはまとめて非小細胞肺がんと呼ばれています。
[Govindan R et al: Changing epidemiology of small-cell lung cancer in the United States over the last 30 years: analysis of the surveillance, epidemiologic, and end results database. J Clin Oncol 24:4539,2006]

組織型を確認するための検査

レントゲンやCT検査で肺がんが疑われる異常が見つかった場合、そこから細胞や組織を採って調べます。異常が肺の中にある場合には、気管支鏡という内視鏡検査で診断します。この検査で診断できるのは、肺がんのうち7−8割程度です。痰がでる方の場合痰の中に含まれる細胞を回収し顕微鏡検査を行うことで診断がつくことがあります(喀痰細胞診)。


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病期

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病期(ステージ)とは肺がんのひろがり・進行度のことです。病期は大きく腫瘍のひろがり、リンパ節転移、多臓器への転移(遠隔転移)の評価により決定されます。
T因子 腫瘍のひろがり  CT検査・気管支鏡検査
N因子 リンパ節転移 CT検査・PET検査・EBUS
M因子 他臓器への転移(遠隔転移) CT検査・脳MRI・PET検査・腹部超音波検査など
T・N・Mの3つの因子を組み合わせて病期(ステージ)が決定されます。病期(ステージ)は治療方針の決定だけでなく、予後(治るかどうか)を予測するうえで極めて重要です。
病期(ステージ)は大きくI期(IA, IB期)、II期(IIA,IIB期)、III期(IIIA,IIIB期)、IV期の7段階に分類されています。I期に比べてIV期は進行した病期となります。

また病期(ステージ:がんの進行度)には大きく臨床病期・手術病期・病理病期があります。
臨床病期 手術前のCTやPET検査などでわかる肺がんの進行度
手術病期 手術中の所見や迅速病理診断から判明する肺がんの進行度
病理病期 切除した肺やリンパ節を詳細に検査した結果判明する肺がんの進行度


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肺がんの検査

肺がんの病期(ステージ)を評価するために行う検査にはCT、PET、脳MRI、腹部超音波検査などがありいくつかを組み合わせて総合的に判断します。

CT
CT検査では胸部のほか、肝臓や副腎など、肺がんが転移しやすい腹部臓器についても撮像範囲に入るためあわせて検索します。
当院では320例の多列検出器を備えたヘリカルCTを導入しております。手術前に肺動脈・肺静脈の枝分かれの状態を詳細に描出し、あらかじめ手術の手順をシュミレーションすることでより安全で迅速な手術が行えるように努めています。

PET
PET検査はPETセンターにて行っております。FDGと呼ばれる放射性同位元素を点滴した後、約90分後に全身の撮影を行います。糖尿病患者において血糖値が150-200mg/dlを超えると、腫瘍へのFDGの集積が低下し診断が困難となる点にも注意が必要です。このため検査にあたり血糖値の測定を行っております。

脳MRI
肺がんは脳に転移をしやすいことが知られています。PET検査ではFDGが脳に集積するために、PET検査による脳転移の診断は難しいのが現状です。当院では脳転移の検索にMRIを用いています。ガドリニウムと呼ばれる造影剤を注射して、撮影をおこないます。撮影時間はCT検査より長くなります。MRIでは放射線被ばくはありませんが、磁性体を検査室に持ち込むことができません。検査に際して、ペースメーカーなど体内に金属が埋め込まれていないかを事前に確認します。また当日金属ベルトや携帯電話、クレジットカード等は検査前に別箇保管します。

腹部超音波
腹部超音波では肝臓や副腎、腹部のリンパ節に転移がないかを評価します。そのほか肺がん以外に胆石や腎臓の病気が隠れていないかも検査します。腹部の検査はCTや超音波検査を単独もしくは組み合わせて行います。


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体力の評価

治療法の選択にあたり体力(耐術性)の評価は重要です。体力(耐術性)の評価は、問診・診察から始まります。普段の運動量やお仕事などをお伺いします。
そのほか、これまでに患った、または現在治療中の病気、内服されているお薬などをお伺いします。採血では貧血、肝機能や腎機能のほか、隠れた糖尿病がないかなどを確認します。また心機能の評価として心電図や心臓超音波検査、肺機能の評価として呼吸機能検査をうけていただきます。呼吸機能検査では、肺活量のほか、1秒間にどれだけ息を吐き出すことができるかを評価します。検査技師が付き添いながら検査をすすめます。また肺胞拡散能検査といって、酸素の取り込み具合を測定する特殊な検査もあります。


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肺がん治療の選択肢

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肺がんの治療には大きく手術、放射線、化学療法および緩和ケアがあり、これらを単独もしくは組み合わせて治療を行います。治療にあたっては病理診断、病期、耐術性に基づき、複数の診療科による検討のうえ決定します。

手術
米国国立がん研究所(NCI)が配信するPDQ(Physician Data Query)では「手術は、この疾患に対する治癒の可能性が最も高い治療法選択肢である。」と記載されています。
[PDQ日本語版 http://cancerinfo.tri-kobe.org/index.html]

放射線療法
放射線をあててがんを小さくする治療です。小細胞がん以外で完治を目指して行う場合、週5日、6週間を目安に行います。1日あたりの時間は数分です。小細胞がんでは週5日、1日2回、3週間を目安に行います。がんを治すためだけでなく、痛みや腫れなどがんによる症状を緩和するために行うこともあります。症状緩和のために行う場合には、これらより短い日数となります。
当院では行うことができませんが、比較的小さく転移がないがんの完治を目指し、手術のかわりにピンポイントで放射線を当てる治療があります。早期がんであれば、再発率は手術と同様に低くなります。
全身への副作用は他の治療に比べると少なめですが、食欲が落ちたりだるくなったり、熱がでたり体の抵抗力が落ちることがあります。いずれも治療が終われば回復します。部分的な副作用としては、放射線をあてた部位の皮膚がただれたり、食道に炎症を起こして食事の時に痛んだりつかえ感がでることがあります。治療の後、1〜3ヶ月してから、放射線をあてた肺に炎症が起き、咳が増えたり息切れを感じたりすることがあります。いずれの副作用も、起こった時の対処法があります。

化学療法
抗がん剤を注射、点滴、または内服してがんを小さくする治療です。抗がん剤は血液の中に入って全身をめぐり、肺だけでなく外に拡がった(転移)病巣への効果も期待して行います。
1種類の抗がん剤で治療すること(単剤療法)もありますが、最初の治療は2種類の抗がん剤を組み合わせて治療する方法(併用療法)が標準的です。さらに血管新生阻害剤を上乗せする治療法もあります。治療効果が比較的高い組み合わせは複数あるため、治療効果だけでなく、もともとある合併症や副作用などを考慮して、どの薬剤で治療するか決定します。
脳・骨・肝臓・副腎などへの遠隔転移を伴う、臨床病期IV期の肺がん患者さんでは化学療法が適応となります。そのほか、手術前に抗がん剤治療を行うことで病巣を小さくしてから手術を行う(術前化学療法)ことや、手術後に再発予防として抗がん剤治療を行う(術後補助化学療法)ことがあります。
化学療法を行うと、一時的には体力を消耗します。治療前から体力が消耗していると、さらに悪化する危険性が高いため、原則として化学療法は行いません。化学療法が行える体力とは、(例外もありますが)おおむね自分で通院が可能な程度の体力です。他の専門的な病院と同様に、当院でも化学療法は通院しながら行っています。

当院では新病棟の稼働に伴い外来で抗がん剤治療を行う専門の設備として化学療法センターが設置されております。


 

病期別治療方針

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肺がんの治療は手術、放射線治療、化学療法があり、病理診断と病期(がんの進行度)に応じて決定されます。小細胞がんと診断された場合、一般的には抗がん剤や放射線で治療されます。
非小細胞肺がんの治療は病期に応じて手術、放射線治療、化学療法が適応となります。非小細胞がんと診断された症例のうち、手術が適応となるのはIA期からIIIA期の一部までです。


肺がんと診断される患者さんのなかで実際に手術可能な症例の割合は約3割にとどまります。
[Little AG, Rusch VW, Bonner JA, Gaspar LE, Green MR, Webb WR, Stewart AK.  Patterns of surgical care of lung cancer patients. Ann Thorac Surg 2005;80:2051-6.]

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当院においても平成13年から20年までに内科で診断された新規肺がん症例1353名中、手術が施行された症例は382名(28.2%)となっています。
[旭中央病院年報(平成13年から20年)]


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肺がんに対する手術療法

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肺がんに対する標準的な術式は肺葉切除とリンパ節郭清とされています。すなわち病気が存在する肺とリンパ節を取り除くことが一番確実な手術方法です。


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入院の流れ

通常、入院は手術前日となります。重症の糖尿病やワーファリンを内服されている患者さんなどは1週間ほど前に入院したうえで準備をします。事前にご説明させていただいた書類や健康保険証また診察券をお持ちください。事前にお部屋の希望(大部屋もしくは個室)をお伺いしておりますが病棟の状況により変更となることもありますことをご了承ください。
病棟では病棟事務員による病棟内の各施設の案内をさせていただきます。また当院では医療安全に配慮しリストバンドによる入院中の患者確認を行っています。氏名・生年月日・血液型を患者さんと医療スタッフの双方で確認をしたうえで手首に装着します。看護師による問診・家族の方の連絡先の確認などを行います。
入院中は担当医師による朝・夕方の1日2回回診および看護師による定期的な訪問(検温)があります。

 

手術説明

入院当日の夕方(通常6時頃)、担当医より手術のご説明をさせていただきます。外来でご説明した事項に加えて、手術当日のスケジュールや手術後の注意点につきましてもご説明いたします。
説明にあたっては、CT画像や書類のほか、イラストによる図などを用いています。説明にさいしては患者さん本人だけでなく、ご家族の方を含めてご説明しています。手術の説明だけでなく、輸血や特定生物由来製品(いわゆる血液製剤)などにつきましてもあわせて説明をさせていただきます。また、当院で行っている臨床研究につきましてもご説明させていただきご協力をお願いする場合があります。臨床研究の参加もしくは不参加につきましてはあくまで患者様の自発的な意思を尊重しております。手術に際して左右の側がある場合には、手の甲にマジックで印をつけ、左右確認を行い医療安全に配慮するようにしております。説明にご不明な点がございましたらいつでもご質問ください。患者さんが安心・納得して手術をうけていただくことが大切です。


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麻酔科説明

手術は全身麻酔と硬膜外麻酔により行います。硬膜外麻酔は手術後の痛みを軽減させるための背中の麻酔です。背中に細いチューブを挿入し持続的に痛み止めが注入されるようにします。痛み止めが入った容器は患者さんが首から下げて持ち運べるようになっています。
このような麻酔にあたり、事前に麻酔を担当する医師が診察に伺います。診察では口が大きく開くか、お薬のアレルギーがないかなどを確認します。麻酔は麻酔科専門医の立会いのもと行われます。


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術前訪問

手術は外科医・麻酔科医だけで行われるものではありません。手術室に勤務する看護師は事前の準備や、当日の手術介助を行っています。手術室看護師が訪問し、患者様のお話を伺い情報収集をおこなうことでより、手術が円滑に行われるように努めています。


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手術当日の流れ

手術当日は通常、朝8時30分に手術室に入室します。あらかじめご家族の方の立会いをお願いしています。手術に要する時間は手術前の麻酔の準備(約1時間)、手術(約4時間)、手術後のレントゲン・採血検査を済ませてあと麻酔を覚ます時間(約1時間)となります。手術の経過につきましては、逐次電話で入院病棟の看護師を通じてご家族の方に報告させていただいております。また手術が終了し患者さんが回復室に入室された時点でご家族の方に手術結果の概要をご説明しています。


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麻酔の流れ:硬膜外麻酔

硬膜外麻酔は手術後の痛みを軽減させるための背中の麻酔です。背中に細いチューブを挿入し持続的に痛み止めが注入されるようにします。痛み止めが入った容器は手術後に患者さんが首からぶら下げて持ち運べるようになっています。手術室ではまず手術台に移っていただいた後、血圧や脈拍、酸素濃度を測定したあと横向きになり硬膜外麻酔の準備をします。膝とお鼻が近づくように背中を曲げた姿勢で行います。手術後の痛み止めとして重要なのでしばらく姿勢を保つように頑張りましょう。麻酔科医師のほか、手術室看護師がついているので安心してください。


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麻酔の流れ:全身麻酔

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硬膜外麻酔に引き続いて全身麻酔を行います。お顔の上に酸素マスクをあてがいますので深呼吸をしてください。麻酔薬の注射とともに眠ってしまいます。全身麻酔中は気管内挿管と人工呼吸器を用いた換気をおこないます。肺がんの手術では分離換気チューブと呼ばれる特殊な挿管チューブを用いて麻酔を行います。このチューブは通常の挿管チューブと比べると太いので小柄な女性の方の場合、手術後数日間喉の違和感が残ることがあります。
手術は病気がある側を上にした横向きの姿勢で行います。


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手術の流れ:審査胸腔鏡

手術を行ってみると、手術前の診断に反して病気が進行していることがあります。とりわけ胸膜播種といって、がん細胞が肺の表面を食い破り外側にばらまかれてしまっていることがあります。CT検査で分からないような胸膜播種の頻度は約2%とされています。
[Asamura H, Nakayama H, Kondo H, Tsuchiya R, Naruke T. Thoracoscopic evaluation of histologically/cytologically proven or suspected lung cancer: a VATS exploration. Lung Cancer 1997;16:183-90.]

胸膜播種がある場合、根治的な手術は不可能です。あらかじめ小さな傷から胸腔鏡を胸の中に挿入して胸膜播種がないかを観察します。胸腔鏡の太さは5oであり、体の負担は最小限です。胸膜播種がなければ手術を続行します。

胸腔鏡で胸膜播種がなければ開胸もしくは胸腔鏡で手術を行います。開胸には大きく後側方切開と前側方切開があります。10−15cm程度の皮膚切開を行います。術者はヘッドライト用いて術野を明るく照らします。また胸腔鏡の場合は5cm程度の皮膚切開となります。手術は肺の切除のほか、リンパ節の切除(リンパ節郭清)を行います。切除が終了したら止血を確認します。また空気漏れの確認を行い必要に応じて修復します。最後に胸腔ドレーン(管)を挿入します。手術時間は概ね4時間です。


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迅速病理診断とは

手術中は病気の広がりをそのつど確認しながら、完全に病巣を切除するように切除を進めています。胸腔内(胸の内側)に生理食塩水を注入し、目に見えないがん細胞が存在しないかどうかを確認します(洗浄細胞診)。また切除したリンパ節に転移がないかを手術中に確認し切除する範囲を決定します。これらの検査を迅速病理診断と呼びます。摘出された検体はただちに処理され、病理専門医により詳細にがん細胞の有無を検索されたのち、手術室に結果が報告されます。迅速病理診断に要する時間は概ね30分以内です。術中の迅速病理診断を併用することでより確実にがんを根治できる手術の遂行が可能となります。


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術後説明

手術終了後、手術室内で採血とレントゲンを確認します。結果に問題がないことを確認したら麻酔を覚まして患者さんは病棟に帰室します。病棟に帰室後、待機していただいていたご家族に手術結果の説明を行います。手術の所見、迅速病理診断の結果、行った手術内容等をご説明します。患者本人は麻酔が十分に覚めたあと、同様の説明をさせていただいています。


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手術当日の夜の流れ

手術当日は病棟の回復室にて手術後の観察を行います。手術後は心電図、血圧計、酸素飽和度や体温の測定を行います。点滴のほか、手術を行った側には胸腔ドレーン(胸の管)が入っており、手術後の空気漏れや出血の確認を行います。定期的に担当医や看護師が訪室し痛みの有無などを確認します。痛みがあれば、硬膜外カテーテルからの痛み止めの注入のほか、点滴を用いて痛みの軽減を図ります。また肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)を予防する目的で足にマッサージ器を取り付けます。手術後はお小水の管(尿道カテーテル)が入っていますが、手術翌日には抜去しご自分でお手洗いに行けるようになります。


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検査(採血、レントゲン)

手術後は定期的な採血とレントゲン検査を行い手術後の経過を確認します。通常手術翌日、3日目、5日目に予定しています。


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手術翌日のリハビリ

手術翌日の目標は立って歩くことです。初回は看護師あるいは理学療法士が付き添います。まずはベッドから体を起こすこと、次に足をおろすこと、つづいて立ち上がってみましょう。体が慣れてきたらその場で足踏みをします。大丈夫であれば点滴台を押しながら病棟をあるいてみましょう。最初は時間がかかりますが、2回目以降は大分楽にできるようになるはずです。
飲み薬や座薬による痛み止めが始まります。十分に痛みをとってよく体を動かしましょう。またネブライザー(お薬の入った蒸気の霧)を用いて痰だしをしましょう。


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食事

お昼から食事が始まります。出された食事を全部食べる必要はありません。練習だと思って食べられる量をとるようにしましょう。むせないように上半身を起こして、顎を引いてゆっくりと飲み込みましょう。食事が十分とれるようになれば点滴が外れます。


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ドレーンの抜去

手術をした側には胸腔ドレーン(胸の管)が入っています。手術後の空気漏れがなくなり、量が少なくなれば抜去になります。ドレーン抜去の際は、ドレーンが入っていた箇所をあらかじめ止めてある糸で縫って傷を閉じてしまいます。翌日以降、消毒は必要ありません。


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硬膜外カテーテルの抜去

胸腔ドレーン(胸の管)が抜け、痛みが軽減したら背中に挿入されていた硬膜外カテーテルを抜去します。背中のチューブが抜けたらシャワー浴が可能となります。創部はこすらなければ石鹸で軽い洗い流していただいて大丈夫です。


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退院説明

胸腔ドレーン(胸の管)が抜けたあとの採血やレントゲンが問題なければ退院の日が決まります。概ね手術後7日から10日程度で退院となります。合併症などが生じた場合はしっかりと治療を行い改善した段階で退院となります。
退院に際して、退院後の注意点に関する説明があります。
・38度以上の発熱
・痰の増加
・激しい息切れ
などがあればすぐに連絡をしましょう。また創部は1日に1回は確認し、赤く腫れていないか、膿んでいないかを確認しましょう。

次回の外来予定や退院時のお薬に関する説明が担当医のほか看護師、薬剤師、病棟事務員などからあります。退院後に問題が生じた際は連絡するようにしましょう。退院後に特別してはいけないこと、しなければならないことはありません。手術前と同じ生活が送れるように自宅でリハビリをしましょう。お仕事への復帰時期については、担当医と相談をしましょう。概ね退院後の初回外来以後になることが多いです。

生命保険等に加入されており申請をされる方や会社に提出する診断書をご希望の方は入院中もしくは外来受診時に、事務員にお申し付けください。書類の記載にはお時間をいただいております。


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退院後の初回外来

退院後、約2週間後に外来受診があります。診察、採血、レントゲン検査を行い術後の回復を確認します。
また管(胸腔ドレーン)が挿入されていた個所の抜糸を行います。抜糸後より入浴は可能です。

初回外来では術後の回復を確認するとともに、病理診断の結果をお伝えします。病理診断とは顕微鏡検査の結果であり、病名(肺がんの組織型)のほか病理病期が含まれます。
病理病期は最終的な肺がんの進行度になります。病理病期は手術後の予後を予測する重要な要素です。また病理病期によっては手術後に再発予防のための補助化学療法(抗がん剤)を追加します。


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術後補助化学療法

手術を行った患者さんのうち、病理病期の結果によっては手術後に抗がん剤治療を追加して行うことによって治療成績が改善するが示されています。

抗がん剤には大きく分けてテガフール・ウラシルの内服(商品名:UFT)と点滴によるプラチナ製剤を含む併用化学療法があります。
UFT:テガフール・ウラシルの内服を1日2〜3回、2年間にわたって行うものです。処方されたお薬は患者さんが管理し、自宅で内服を行います。
プラチナ製剤を含む併用化学療法:2種類の抗がん剤を点滴投与するものです。治療は3週間隔で4回行います。治療は内科医の診察に基づき外来化学療法センターで行います。

術後補助化学療法は病理病期の結果のみに基づくものではありません。再発を予防する抗がん剤治療であっても、条件によってはむしろデメリットの方が大きくなるために行わないほうが良い場合もあります。治療に当たっては複数の診療科による検討を行い判断しています。また治療を行う場合でも副作用の出現等がないかを定期的に確認します。

抗がん剤治療を行うかどうか判断する材料
・ 病理病期
・ 組織型
・ 年齢(通常は75歳まで)
・ 手術後の体力
・ 併存疾患(肝臓や腎臓の働きなど)


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手術後の外来通院について

手術後の外来通院の目的は大きく3つあります。

(退院後より手術3か月)ひとつめは手術後の回復の確認です。合併症などの問題があれば早期に発見し適切に対応します。また順調な経過であっても手術後の傷の痛み、咳、息切れなどは手術後3か月程度続く場合があります。これらは手術後の時間経過とともに次第に改善します。
(3か月から2年)手術を行った肺がんの転移や再発がないかを確認します。手術後の再発は2年以内に認められることが多いため、この時期は3か月ごとの通院になります。外来では問診・診察・採血・レントゲン検査を行います。また年に1−2回CT検査を追加しています。
(2年から5年)この時期は6か月ごとの通院になります。外来では問診・診察・採血・レントゲン検査を行います。またCT検査を年1回追加しています。

肺がん手術を行った患者さんには、手術をした肺がんは治癒しているけれども、別箇新たな肺がんが出現してくることがあります。その頻度は1年間あたり1−2%とされています。
[Battafarano RJ, Force SD, Meyers BF, Bell J, Guthrie TJ, Cooper JD, Patterson GA. Benefits of resection for metachronous lung cancer. J Thorac Cardiovasc Surg 2004;127:836-42.]

手術後の再発の確認とともに、新たな肺がんの出現を早期に発見し治療することが重要です。

(5年以降)手術後5年間、再発なく経過された患者さんについては当院での外来通院は終了となります。他の病気でかかりつけの病院がある場合、診療情報提供書(お手紙)を作成し、手術後の経過を報告したうえで切れ目ないケアを提供します。そのほか検診等を受診し定期的な健康管理に留意してください。


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当院で手術を受ける患者さんの平均年齢は約70歳です。近年では80歳以上の方でも体力があれば手術を受けています。肺がんの手術のリスクは全体で0.5-1%程度です。重篤な合併症がおこる確率は少ないもののゼロではありません。手術後のリハビリを積極的に行い、合併症をおこさず無事に退院できるように頑張りましょう。


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入院費用について

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入院費用の概算やお支払方法につきましては病棟事務員にお問い合わせください。


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原発性肺がん手術症例数

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当院における原発性肺がん手術症例は近年増加し2011年度は78例でありました。


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胸腔鏡手術について

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近年CTを用いた肺がん検診で発見される小型・早期肺癌の場合、リンパ節への転移は稀です。このような肺がんでは根治性を損なうことなく、体の負担を軽減する目的で積極的に胸腔鏡手術を導入しています。胸腔鏡は5oの太さのフルハイビジョン内視鏡を使用しており高精細な映像を通じて手術をより安全に行うことが可能となっています。胸腔鏡手術の場合には5cm程度の皮膚切開と、その他1−2cmの皮膚切開2か所を用いた小さな傷で手術を行います。術後の疼痛軽減や美容的な観点からの利点も高いのが特徴です。


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胸腔鏡手術で用いる道具

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胸腔鏡手術では直接手が入らないので先が長い特別な器械を用いて捜査します。


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胸腔鏡手術の年次推移

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当院では胸腔鏡手術を2004年以降導入し、年々その割合が高まり、2010年には約3割の手術が胸腔鏡で行われました。


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患者さんのサポート体制

がんのチーム医療

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治療にあたるのは医師だけではありません。多くの複合的なチームが患者さんをさまざまにサポートしています。また間接的に患者さんをサポートするコメディカルや家族、友人なども大事な役割を果たしています。肺がん治療の原則はチーム医療です。
[Ueno NT, Ito TD, Grigsby RK, Black MV, Apted J. ABC conceptual model of effective multidisciplinary cancer care. Nat Rev Clin Oncol 2010;7:544-7.]


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チェストカンファレンス

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当院では肺がんを専門とする診療科(外科、内科、臨床病理科)が週に1度カンファレンスを開催しています。
カンファレンスでは病理診断、病期、耐術性に基づき、治療法の決定を行います。また手術を行った患者さんの病理結果を検討し、術前診断が正確であったか・手術適応が適応であったかを一例ごとにフィードバックしています。また手術後の補助化学療法(抗がん剤治療)の追加についても検討します。

肺がん以外にも他部位にがんを合併し、治療方針の決定が難しい症例ではキャンサーボードを開催しています。キャンサーボードは院内のがん治療にかかわるすべての診療科が一堂に介し症例を検討したうえで適切な治療方針を決定するカンファレンスです。


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集学的治療

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手術単独でなく放射線や抗がん剤治療を組み合わせて肺がんの治療成績の向上を図っています。これらの組み合わせ治療を「集学的治療」と呼びます。

過去2年間に当院で手術を受けた患者さんの約4割の患者さんが手術の前もしくは手術後に抗がん剤や放射線治療を受けています。


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クリニカルパス

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当院では手術でご入院される患者様の入院から退院までの治療の流れを標準化し、患者さんにもご理解いただけるようにクリニカルパスを導入しています。クリニカルパスは外科外来でご説明させていただきます。入院後の経過にご不明な点がございましたらいつでもご質問ください。


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患者図書室 ほすぴたるひろば -みんなの医療情報AからZまで-

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開室時間:9:00〜15:00
(土・日・祝祭日、年末年始を除く)
この図書室は、NPO「医療の質に関する研究会」の「患者図書室プロジェクト」により整備されました。患者さんご自身が病気や治療法などについて、学び調べ、理解を深めるためのお手伝いをする場所です。病気、治療に関する解説本や食事療法、栄養の本、検査・薬に関する本など約650冊をそろえています。医療に関することを調べる為にインターネットもご用意しています。担当の看護師またはボランティアがおり、利用者の調べたいことに対するお手伝いをします。


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がん相談支援センター

がん患者さんには病気について不安なこと、心配なことがあると思います。
がん相談支援センターでは病気によって生じる患者さんあるいはご家族の経済的、心理的、社会的問題のご相談を社会福祉士がお受けしています。必要に応じて、医師・看護師・薬剤師等をご紹介します。当院に受診されていない方も相談できます。
相談料は無料です。

1. 経済面でのご相談
福祉制度、医療保険、労災保険などの制度の紹介を行い、利用に向けて調整を行います。
2. 退院後のご相談
自宅での療養を希望される方に、介護保険制度や障害者福祉サービス等のご紹介を行い、退院後も自宅で安心して暮らせるように調整いたします。
3. 療養中の心理的な・社会的問題のご相談
療養上の心配事や不安に対して、まずお話を伺い、問題点を一緒に整理します。院内スタッフ、関係機関等と連携し、解決へのお手伝いをいたします。

月から金(外来休診日を除く)
受付時間 8:30−17:30
場所 2号館1階 医療連携福祉相談室


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緩和ケアチーム

「緩和ケア」という言葉をがんとの闘病の末に治療を断念して、最期に苦痛を除去する「ケア中心の何もしない医療」と考えている患者さんや、ご家族の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
緩和ケアチームとして関わるのは、がんの治療が終わってから実施するものではなく、がん治療の初期段階から緩和ケアを同時に行うものです。

緩和ケアチームは一般病棟入院中や外来通院の、がん患者さんに対して現在の担当医と共に身体的症状、精神的症状、他は退院支援、療養先の調整、家族サポートなど行います。

緩和ケアチームメンバー
身体症状を担当する医師 (内科医師他 4名)
精神症状を担当する医師 (神経精神科医師 1名)
専門的教育を受けた看護師 (看護師 1名)
薬の相談・薬の情報提供や調整 (薬剤師 2名)
食事・栄養の相談 (栄養士 1名)
運動機能の訓練・生活支援 (理学療法士 2名)
不安・心理カウンセリング (心理療法士 1名)
今後の療養場所・経済面の相談 (ソーシャルワーカー 2名)
各病棟にリンクナース1名 (リンクナースとは緩和ケアチームと病棟や外来部門をの連絡を担当する看護師)

申し込み希望される場合は担当医や看護師と相談してください。


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がん患者サロン

がん患者さんはひとりだけではありません。がんを体験した方、治療中の患者さん、ご家族が集まってご自分の体験や、気持ちを語り合うことで大きな力が生まれます。当院では月に一度がん患者サロンを開催しています。
入退室は自由で、事前申し込みは不要です。
毎月第3月曜日 14:00-16:00
場所:旭中央病院PETセンター2階人間ドック休憩室
参加費は300円(当日、お茶代として集めます)。
お問い合わせ:旭中央病院 医療連携福祉室相談室 0479-63-8111(内線2152)


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セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは診断や治療方針について、担当医とは別の医師から話を聞くことです。セカンドオピニオンを受けることで、自分の病気に対する理解が深まり、より安心して治療を受けることができるようになります。セカンドオピニオンは主に他のがん診療連携拠点病院への紹介となります。「よその病院に行くのは今の先生に失礼かな」などと思わず遠慮なく申し出てください。セカンドオピニオンを希望される患者様には、これまでの当院で行った検査結果と診療情報提供書(お手紙)を用意いたします。セカンドオピニオンを受けた後、当院での治療を希望される場合もありますし、意見を聞いたよその病院で治療を受けていただいても結構です。


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まとめ

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当院では患者さんと医療者が協力して肺がんの克服ができるように努めています。