感染症科(当科の特色)

診療体制

感染症科医師は1名と研修医2〜3名で診療をしています。感染症科の一般業務として院内外で発症した各種感染症の診断・治療についてのコンサルテーションが中心です。院内コンサルテーションは年間300例ほどであり感染症が治癒するまで常時20名程度の入院患者さんをフォローしています。細菌検査室とも常に連携を取り合い、緊急性のある病原菌が検出された場合には即時連絡が来るシステムが確立されています。また、特殊な感染症であるHIV感染症、結核は主治医として担当しているほか2種感染症指定医療機関として感染症病床も6床有しておりこれまでも新型インフルエンザの初期の入院などにも対応してきました。結核に関しては新本館が設立された2012年5月から結核モデル病床(4床)が稼働開始となり年間10数名ほどの合併症を有する肺結核患者の診療を行っています。HIV診療では当院は千葉県で最初の拠点病院であり、これまで200名以上の患者さんを診療し常時100名近くの通院があります。 AIDS初発で受診される方や外国籍の患者さんも多いため医療相談室と密な連携を取り社会的な問題点も含め対応しています。そのほか、千葉院内感染支援ネットワークでは北総地区の幹事病院を務め、海匝地区の感染症審査会を通じ地域の感染対策にも関わっています。

主な対象疾患と治療法、検査など

当科で診療する疾患としては多い順に皮膚・軟部組織感染症、骨・関節感染症、尿路感染症、腹腔内感染症、結核を含む呼吸器感染症、感染性心内膜炎、術後感染症、血流感染症、HIV感染症などがあります。抗酸菌検査は院内で塗沫、培養検査を実施し迅速診断についてはLAMP法の導入により平日日中であれば1時間で結核菌の遺伝子同定が行えるようになりました。感染症の画像検査ではCT、MRI、ガリウムスペクトシンチなどが迅速に施行可能です。各感染臓器の病原体検出には各科の協力のもと、病巣のFNAや生検培養を積極的に行うことにより診断し外科系の協力を得てデブリドメントやドレナージによる観血的治療を行っています。

得意分野

感染症全般にわたり偏ることなく診療しています。総合病院の利点を生かし各科と協力しながら横断的に診療を行うことが可能です。HIV感染症は20年近い診療歴があり全科対応可能です。がんや腎不全などの合併症を有する結核や肺外結核は関連各科と協力し診療しています。マラリアなどの輸入感染症も診療していますが、症例数が少ないため疾患によっては専門病院と相談しながら診療を行います。

受診方法

感染症科の専門外来はありませんので、症状に応じて各診療科を受診ください。また、緊急時には救急外来への受診してください。