スクールライフ

2010年3月3日 第45回卒業生 卒業式答辞

 暖かな春風が吹き始め、新芽が私たちの巣立ちを祝福してくれる今日この佳き日に、卒業の時を迎えました。
 本日は、私たち卒業生のために盛大な式典を挙行していただき、誠に有難うございます。また、校長先生をはじめ御来賓の皆様より心温まるご祝辞を賜り、卒業生一同心より御礼申し上げます。
 今振り返りますと、3年前、私たちは不安と希望に満ち溢れ、諸先生方や沢山の先輩方に迎え入れていただきました。その光景が昨日のことのように思い出されます。

私達は、全国各地から看護師になる志をもち、共に学ぶものとしてこの学び舎に集まりました。社会人経験者も多く、入学当初は様々な意見があり、チームワークが乱れることもありました。しかし、卒業を迎える今、日々の学校生活・多くの学校行事を皆で乗り越え、喜びや苦しさを分かち合い、成長することができました。
 その転期のひとつが共育キャンプです。雨に打たれながらも、何度も行った点呼、自然の中で完全自炊することの厳しさ、時間を厳守するために皆で助け合い協力することの大切さ。日常と離れた生活の中で、私たちは意味深い体験をさせていただきました。クラス全体が一つになり連帯感が生まれ、皆が達成感をもてたことが、クラスの団結力の源になったと思います。
 臨地実習では、地域に根差した医療・看護の必要性、高度医療の専門性を目の当たりにし、専門知識と正確な技術獲得の重要性を知りました。そして、何よりも看護の奥深さを痛感しました。生命の誕生のすばらしさ、不安や痛みに負けず回復をめざす力、生活習慣をかえて病と共に生きること、あるいは人生を全うすること。多くの患者様と出会い、ふれあうことでコミュニケーションの難しさや患者様の病む苦しさを感じ、自分の未熟さや無力感に思い悩むことが何度かありました。患者様は、自分の生命が危ぶまれるなかでも、学生の私達に優しい言葉や感謝の気持ちを下さいました。病める時であっても、人格を維持し、人を思いやる心を持ち続ける人間の素晴らしさを患者様が教えてくださいました。
 そして、患者様への思いやりの気持ちや、痛み・苦しみを共に感じようとする姿勢が患者様に伝わった時、看護が始まるのだと学びました。病棟師長さんをはじめとするスタッフの皆様、先生方の患者さまへ向ける温かな眼差しや優しい声かけが、患者さまを癒すのを何度も見ました。私たちも癒しの看護ができるよう、今後も患者様を思うまごころを持ち続け、専門的知識と技術の習得のために学習に励み、卒業生一同、邁進していく所存です。
 私達は本日で学校生活を終え、看護職業人として新たな第一歩を踏み出します。優しく声をかけてくださった諸先生方、共に励ましあった友人、そして支えてくれた家族に深く感謝いたします。ありがとうございました。
 在校生の皆様、先程は温かい送辞の言葉を頂き、ありがとうございました。これからも多くの体験を通し、自己を見つめ看護の学びを深め、日々、学習に励み学校生活が充実されますことをお祈りいたします。
 最後になりましたが、校長先生をはじめ諸先生方、並びに在校生の皆様のご健康とご多幸をお祈りし、答辞とさせていただきます。

平成22年3月3日
  第45回生 卒業生代表 小林綾子

[ 2010年04月13日 UPDATE ]
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