去る3月3日、44回生の卒業式が挙行されました。
この一年を振り返ると、実習と国家試験とに追われ、常にお尻を叩き続けた感があります。思い返せば3年前に入学し、一人一人呼名をしたのも当時担任の私でした。学生はホームシックで、涙ながらに学校に通ったこともありました。3年生になると、実習中は勉強ができないと嘆きながらも、なんとか両立してやってきました。
先日の国家試験では、出題の仕方が変更になり、午前が終わると泣き出す学生もいましたが、午後には何もなかったかのようにニコニコと笑いながら帰路につきました。本人達は、「前代未聞のマイペースでごめんなさい」とよく私に言います。
しかし、そこは少し違います。同じ前代未聞でも、「優しい」「思いやりがある」「まとまっている」クラスでもありました。卒業式の答辞でもわかるよう、人へのいたわりや思いやり、他者への配慮のある学生たちです。教員が学生を心配すると、学生も教員を心配するような子達です。まさか、そんな学生達が卒業する日が来るなんて…。まだまだ、一緒にいたい私としては、手放すのが寂しいような気もします。病棟では、待ちに待った新人となる訳ですが、素直で正直な良い点にも着目しつつ、時にはお尻を叩きつつご指導頂けたらと思います。
これからの44回生に期待をしつつのお別れとなりました。
担任 駒田眞美
答 辞
海鳴りの音もおだやかになり、桃や菜の花が咲く季節となりました。本日は私達のために、このような盛大な式を挙行していただき、ありがとうございます。また校長先生をはじめ、ご来賓の皆様より温かいお言葉を賜り、卒業生一同厚く御礼申し上げます。
振り返ると3年前、私達44回生はたくさんの温かい方々の励ましの言葉に迎えられ、憧れの看護師という夢の第一歩を踏み出しました。全国各地から集まった仲間の中には、家族と離れた新しい環境で寂しさも多くありましたが、お互い支えあって生活し、家族がいつでも変わらない姿勢で見守ってくれたことで、乗り越えられたと思います。
初めてナースキャップを身につけた時は、私たちはスタートラインに立てたと実感し、先輩方に一歩近づけたと、大きな喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
看護学生親睦体育大会に向け、後輩と共に練習を重ね、仲間の強さを知りました。また、多くの応援を受け、一緒に戦った仲間がいてくれたことで頑張ることができました。
看護学校の講義では、看護技術の根拠を学び、奥深さを感じました。たくさんの知識を学び、迎えた臨床実習では、師長さんをはじめ、指導者の方々が掛けて下さる言葉の重みや意味を知り、豊かな経験をさせていただくことができました。患者様との関わりでは、言葉だけでなく、言葉の奥に隠された本当の思いを知ることの大切さを知り、日々交わされるコミュニケーションの一つ一つが、患者様の支えとなること、そして個々を尊重した看護に繋がることを学びました。時には、苦痛を抱える患者様・家族に、何もできないと自分の無力さから夢を諦めかけた時もありました。その時、一緒に涙を流してくれた友人・先生の励ましは今でも心の支えとなっています。未熟な私たちが、実習を通してそれぞれの看護観を持つまでに成長することができました。看護はいつでも患者様に対し緩和的に働くべきであり、寄り添い安心感を与えるものだと思います。
先日行われた看護師国家試験では、同じ目標に向かって全員で臨んできました。試験の直前まで心の支えとなったのは、仲間の存在でした。また、これまで私たちの夢を最後まで温かい目で見守り、応援してくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。
私達44回生はマイペースで、多くの先生方の支え無しには今日を迎えることができなかったと思います。ありがとうございました。これからはそれぞれの看護師像に向け、希望や責任を持ち、この三年間の学びを看護活動に活かしていきたいと思います。でも、もしも躓いたなら、学校へ行きます。どうぞ背中を押してください。これからもよろしくお願いします。
45回生・46回生の皆様、先ほどは温かいお言葉をいただき、ありがとうございました。私たちは後輩を支えていたつもりが、私達が支えられていました。皆様が多くの仲間と共に、焦らず、目の前のことを確実に行い、前進していけるよう応援しています。お互い同じ夢を持つものとして、自信をもち、頑張っていきましょう。
終わりに、校長先生はじめ、諸先生方、並びに在校生の皆様のご健康とご多幸をお祈りし、答辞の詞とさせていただきます。
平成21年3月3日
卒業生代表 石毛友華
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