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院内日誌

2012年9月9日 地域精神保健医療福祉フォーラムを当院で開催

本館3 階しおさいホールにて、地域精神保健医療福祉フォーラムを4部構成で開催しました。当日は、全国から、精神保健福祉医療従事者をはじめ、当事者、ご家族194 名が参加され、ほぼ満席の状態でした。

1 部 6 月に「イタリア・トリエステ地域精神保健福祉医療視察報告」 精神科医師

2部 日本各地における地域精神医療の取り組みについて
    (シッポファーレ(やればできるさ)会のメンバーによる発表)
 ・自由こそ治療だ!(イタリア精神医療改革の立役者バザーリアの思想)とは何か
    社学者 竹端寛 氏
 ・岡山市における「住居支援」について
   不動産会社経営 阪井ひとみ 氏
 ・障害を越えた就労支援? 一般雇用形態を基盤として新たな福祉就労?
   社会学者 野村恭代 氏
 ・本来の看護を取り戻そう
   濱田恭子 氏
 ・族の精神保健への参加について」
   精神科医師 吉田衣美 氏

3 部 講演
 日本とイタリアの違いについて ジャーナリスト 大熊一夫 氏
 大熊氏は、元朝日新聞記者で、1970 年に精神病院に体験入院された経験に基づき『ルポ精神病棟』を書かれて以来、日本の精神医療に強い関心を持ち続けられ、その過程でお知りになったイタリア精神医療改革を、『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』に著し、改めて日本に地域精神医療改革を求めておられる方です。

〇 昼食は、大講堂で和やかな雰囲気の中、食事をしながら、当院の神経精神科医師が司会を務め、午前中の講演内容を中心に、当事者や、ご家族、そして医療保健福祉関係者が意見を交換しました。

第4 部 映画上映
  『むかしMatto の町があった』 イタリア国営放送
 イタリア精神医療改革の立役者バザーリアの半生を描いた3 時間の超大作。
 1960 年代の隔離収容主義に基づく拘束、隔離、収容から、『自由こそ治療』に基づいた地域移行、1978 年の精神病院への新規入院を禁じた180 号法の成立、そして道半ば、1980 年のバザーリアの死までを描いている感動超大作です。
ハンカチでは拭いきれないほどの涙を流したのは、私だけではないでしょう。

フォーラムは、無事盛会で終えることが出来ました。
医療関係者だけでなく、当事者、ご家族、保健福祉関係者が一堂に会するフォーラムをこれからも定期的に開催して、地域精神医療保健福祉の改善のため、努力を続けて行きたいと思います。

(神経精神科医師)

2012.12.27公開